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  積算と見積りの違い
保険業界では保険金の支払いに当たり、被保険者の要請で、業者復旧見積書を取らずに、保険会社側で、見積りをして、被保険者に金額提示する場合がある。これを通称「積算」と呼んでいる。
建築業界では明らかに誤った言葉である。建築業界では積算と見積りはしっかり区別し、1級建築士と異なる建築積算士の資格があるにもかかわらず、間違った呼称である。
「積算」とは数量の拾い上げであり、巾木の長さm数や、コンパネの枚数、仮設足場のu数、等々数量の算出を言う。これに単価を乗じて、金額を算定するのが「見積り」である。
残念なことながら、このことを理解した上で、「積算」という言葉を使用しているとは思えない。ベテランの火災新種査定担当者は「自己見積り」と言う言葉をあえて使用するから、少し安心する時があるが、間違った言葉は修正すべきと考える。
 現場で修理業者と面談して話をすると、ぼろが出るから、知っていた方がベターと提案したい。「実工予算」に脚色して、「見積り」として提出することを建築業界では「作文」という隠語が存在する。
 建築業界では元請け,下請,孫請け,ひ孫請け,常用職人,受取職人と複雑な形体で成り立つことから、中間マージンの為に、大手建設会社の見積書は高価になる。
 以前述べたが、そのことが悪いことでは無い。そうしないと工事責任の所在や工事引き渡し後まで、元請けが倒産しない為の仕組みと言っても過言では無い。
 小生は趣味でオートバイを所有するが、フランスのSメーカー製にもかかわらず、各パーツをばらすと、イタリア製のキャブレターや、スウェーデン製のサスペンション,スペイン製のブレーキマスターシリンダーや我国の大オートバイメーカーのエンジンを搭載している。電気部品にはなぜか長崎県に所在する電気メーカーの部品もある(これはなぜか嬉しかった)。この様に、1台のバイクでも多数の部品メーカーから構成される。
 話は横道に逸れたが、建築業界も木工事は大工,左官工事は左官,屋根工事は瓦屋,塗装工事は塗装店,板金工事は建築板金屋,外部足場は足場屋,建具は建具屋,造り付け家具は差物師,
コンクリートは生コン屋,etc,,,この組み合わせで、数量を拾い出し、値入れして金額を出し、見積書
を出すがここでは実行予算となり、その後、利潤を考慮し、相場と照らし合わせて、顧客への見積書と変身するのである。この様に、保険業界で、鑑定人が自分の鑑定額で金額提示する場合は「積算」という言葉の使用は誤りである。
皆様ご存知の様に、英語のフリーとドイツ語のアルバイトを混ぜたフリーアルバイターを略して造語の「フリーター」なる俗語は使用せず、「パートタイムジョブ」と正確に言えと言っている程のことかもしれない。 
蛇足ながら、最近、「KY」が空気読めないと言う意味だと知ったことが恥ずかしい。別に知らなくても良かった。


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