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  地震保険の損害調査報告書に添付した経緯書
地震保険の損害調査報告書に添付した経緯書

 熊本地震の際、長崎県にも被害が有り、小生はその立会調査を行って
いた。
 熊本県と異なり、長崎県はA保険会社で100件,B保険会社で50件
の事故受付であり、対策本部を長崎市につくることはないから、
ハマベさんとこですべて宜しくとのことで、事故受付けがファックスで
次から次へと送付されて、その殆どに至急連絡とマジックかなにかで記載されていた。
 当時、その事故受付件数が少ないから、ハマベさんとこだけで対応
しといてとの趣旨の連絡があった。

 まあ、熊本県に鑑定人が集中して、長崎県は見捨てられた様な感覚
であった。
 その中で思い出深き事案の損害調査報告書である。
経緯書を地震保険損害調査報告書に添付した。

平成28年〇月×日午前11時00分〜
面談者:被保険者 ○○社 総務課 M様
アポイントは代理店;K商事のK社長にとっての立会であったが、
同氏は多忙とのことで、現場におこしにならず。
物件は鉄筋コンクリート造(RCラーメン構造)の4階建の社屋であった。

 主要構造部であるRC柱に損傷が全く無いことを説明。
地震保険写真集の非木造建物の損害例である鉄筋が見える損傷などを
見せて説明した。
 本件は4階ボイラー室の煙突の内部の耐火煉瓦の剥離,剥落損害であり、地震保険でいうところの主要構造部では無いことを説明した。
 
現実に工事は終了しており、写真も提出済みであるのになぜあなたは
見ていないのか等、質問あり。
→写真のやり取り等は小生は不知。
多分、福岡の対策本部には届いていたのであろうが、皆様多忙で
弊社に連携する訳もない

長崎の鑑定人ではなく、福岡か他県の鑑定人が来ると代理店が言っていたのになぜ、おたくは長崎から来たのか?
→小生は不知。

 更に、車の衝突事故で外壁が破損したが、その後どうなったのか
そのことも不知と説明。加えて、地震とは関係無し。

 コンクリート土間の叩きのクラックについても地震であると主張もあったが、認定外であると説明。

 M様は小生の説明に耳を傾けるだけでは無く、メモをとり、火災保険の担保内容について、質問があった。
 ※火災,落雷,破裂爆発,風ひょう雪災 ……etc

当該建物は耐震,耐力的に良好な状態であり、見掛りのRC柱に損傷も無く、主要構造部の損傷が全く発見できないことから、本件、無責と判断し、丁重にお断りした。

 最後に『お役に立てず申し訳ございません』と申し上げ、丁寧に頭を下げ、現場を去った。

ここまでだと、素晴らしい対応をした鑑定人として、評価頂くものと思っていた。
 福岡の火災新種SCと保険会社本店に代理店K氏から大クレームで、なぜ支払いできないのか、現場にもう一度来て再鑑定しろとの趣旨の苦情が
あった。

保険会社は他の鑑定人に再立会させることを約束した。

ところが、熊本県にその殆どの鑑定人が派遣されており、無責事案の再立会の為に他の鑑定人を派遣することはできない。
ハマベさん、代理店K氏と再度現場に行って被保険者に対応
宜しくと言われた。
仕方なく、再立会して、また同じことを説明した。

被保険者は納得したが、K氏は納得せず、もう一度他の鑑定人を派遣して
調査しろと小生に命令した。
「それは保険会社に提言願います。ただし、結果は同じで残念ながら、
無責ですよ。」

現場でK氏ともめていたら、被保険者の社長が出て来て、他の保険会社にも重複契約で地震保険が付保されていて、その保険会社からも無責と言われたとの事で、お引き取り下さいと帰された。

この2度目の立会は必要であったのか未だに謎であるが、
この様な再立会が多すぎた。

令和1年8月1日


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