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  現場調査中にまた火が燃える その1
現場調査中にまた火が燃える その1
 
Based on a true story.

保険会社の依頼で工場物件の爆発火災事故の鑑定依頼が来た。
 どう考えても支払が2億円超と思われる火災事故である。
 弊社従業員を担当にして行かせようとしたが支払保険金が大きい為
小生もついていった。

 消防署の現場検証が終了したということで、倒壊した鉄骨造の工場の
間取りや収容箇所等、平面図を作成していた。

 小生はカメラで写真をバチバチ撮影した。

 何か煙が上がってると感じた。
至急、弊社の従業員をその建屋から外に出した。

 小生もこれはちょっとヤバいと直感的に感じて、焼損一部焼落した建屋から出た瞬間、炎が上がり、工場の廃油に引火して、再燃した。

 たまたま現場検証の終了後に被保険者に事情聴取に来ていた消防署員にそのことを告げた。

 すると驚きの答えが返って来た。

『工場の敷地が広いので、民家に延焼する可能性はゼロですから、
そのままでいいです。』

 え〜っ。

工場長に面談して、

「わかりました。本日は危険なので、弊社は取り合えず帰社させて頂きます」
といい、その場を去った。

車中で「社長、どう思われますか?」

「消防署も燃え落ちた工場からまた火が上がっても気にしないんじゃない。ましてや野球場くらい広い敷地の工場のど真ん中やろ。
もう俺も知らん。
 俺たちも燃えてる最中に調査できるわけないやろう。
写真も撮ったし、機械の型式も全部メモしたし、保険会社に報告してどうするか決めてもらおう。

 うちでできることは全部したからいいだろう。製品のチェックをしようとした際の再火災だから、製品は調査不能で、建物と機械のみ調査完了でよかろう。」

 保険会社に立会速報をいれて、平面図や機械の資料をFAXで送付して、写真を郵送した。

 …ここから悲劇が始まった。
令和2年2月13日


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