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『サンキュウセット』  今のご時世の『産休』制度のことでは無い。
   昭和62年、損保協会の指導で、 『今までの鑑定人とは異なり、その事案の決了までやることが君達だ。』 とよく言われ指導されたが、決了の意味がいまいちわからないし、 未だに分からない。
  当時は保険会社からの依頼で保険金請求書まで取付を義務化されていた 時代があった。
   現場調査と書類取付のセットの鑑定料が3万9千円で『サンキュウセット』と 呼ばれていた。 まるで、どこかのハンバーガーセットみたいな感じであった。
   昭和の時代は消費税がなかったから、本当に3万9千円であった。
  当時の鑑定料は損害額が100万円未満の時は2万円の時代で 鑑定事務所の経営者達は喜んで『サンキュウセット』を受注し、従業員に やらせていた。
   当時サラリーマン鑑定人の小生も違和感を覚え、上司に提言していたが もちろん、すべて却下。
   昭和の時代も平成の時代もペーペーの意見が通るわけもなかった。
   承諾書,免責証書取付など、損保のFAXの依頼にそう書いてあった。  損保協会ではその事を決了と言っていたのか未だに不明である。
  平成15年くらいからコンプライアンスの流行言葉でその様な事を鑑定人がやると 法律に触れると言い出し終了。
   ところが、国が係る地震保険は鑑定人が保険金請求書取付は当り前としてさせられる。
   東日本大震災の時はとある損保で保険金請求書取付できなかった場合は、始末書を書かされた。
  令和2年10月19日 …続く  
 
    
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