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  硝子の熱割れ(ガラス保険の沿革)その2
硝子の熱割れ(ガラス保険の沿革)その2

過去に存在した「ガラス保険」
残念ながら、その販売が中止となってしまった。
時代の流れであろうが小生には思い出深い保険である。

ガラス保険はパチンコ店やデパート等の面積が大きい硝子の損害を
担保する趣旨で販売されていたオールリスク型の硝子の為だけの保険であった。
 10uの面積の硝子があり、その割損部分が1uの時は
 割損を免れた箇所のスクラップバリューということで損害から差し引き査定し
ていた。
 現実的には割れを免れた箇所を生かし取りして、再利用等、現場の施工の観点からは不可能であったが、査定マニュアルにもスクラップバリューの事が記載されており、その通りに算定していた。

 鑑定人として保険会社の査定担当者に異論を唱えていた。

『割れた硝子は全損ですよ。割れ残った部分を切り取って残存価額があるなんて机上の理論ですよ。外廻りの硝子は綺麗に見えても、日々の風で小石や砂が表面に衝突して傷が入り続けています。割れすなわち全損ですよ。』とI said.

尊敬するM氏(当時のM井海上のM課長代理,既に定年退社)が若かった小生に回答した。

「保険は金銭に評価するものです。実際の残存価額は無いとか再利用不可とかわかっているけど、現物支給では無いから、あくまでも机上の理論で査定しているし、引受けもそう考えている。復旧義務もないし…」

 このM氏は沈着冷静で見た目は怖い御仁であり、若かった小生には
それ以上の反論はできなかった。

 2years later.

硝子の損害をオールリスクで担保するという素敵な保険も平成2年のバブル期にはこの保険に臨時費用保険金が払える様になり、こぞってパチンコ店等の全面硝子張りの1枚300万円の硝子が使われた店舗等が契約していた。
 
その時にM氏said.
『ほら、ハマベさん、硝子保険に臨費なんている?
そう、これが保険は損害を金銭に評価するという考え方なんだよ。』

 う〜ん、わかった様な、わからん様な、よくわからん。

…と日々20年以上も考えていたら、ガラス保険の販売中止である。
令和2年11月16日


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