分譲マンションの地震保険における専有部分の主要構造部その1
過去にも述べているが改めて考える。 62歳のロートル鑑定人の小生が地震保険の災害対策本部に行くことは もう無いであろう。 若手鑑定人がもまれて成長する為には小生は邪魔であろう。 老害と言われてしまう。
東日本大震災の際九州から地震保険の応援に対策本部に入り、 3年2ヶ月も居ると様々な損害に当たる。
985件立会ったから、スムースな事案、とても親切な契約者など記憶から 吹き飛んでいく。 反対に悪い奴,揉めた事案,反社会的勢力の御仁,重い事案,モラル事案,アフロス事案、、、この様な件は明確に記憶に残っている。 『この件、俺じゃなくてよくねぇ。』…当時、心の中でよく思った。 当時、地震保険は建物の保険金額が\50,000,000マックスと 思っていたのに首都圏の分譲マンションは25階建とかざらにあり、共用部分の 地震保険のAMTが2億とか普通に引き受けられていた。 『やっぱ、東京ちゃあ 違うばいね。そもそも長崎市に25階建の分譲マンションなんて存在せんばい。高さが75mもあるばい。停電したら最上階まで階段を上って行ききらんばい。』 …停電した場合、最上階まで非常階段を登って調査にいくことができない…と和訳
お上りさん丸出しの小生、もし、うっかり一部損を認定したら \10,000,000(=200,000,000×5%)じゃん。 おいおい、間違えたら弁償できない金額である。人材(鑑定人)不足でalone立会。 ラ ーメン構造の躯体を柱,梁を一生懸命調査する。 綿密に調査しないとえらいこっちゃ。 …と思いながら日々を過ごしていた。 今思えば懐かしい。 対策本部の応援鑑定人達、夜遅くまで居酒屋で地震保険の議論を しましたね。 生まれて初めて『つけ麺』を食べました。美味しかった。 今では長崎でも『大勝軒』がある。 〇央損保鑑定の皆様、お世話になりました。
そもそも専有部分の主要構造部とはなんぞや
地震保険の立会調査で分譲マンションの専有部分の損害を見に行った。 なんと床が水浸しであった。 給湯管が地震の揺れで破損し専有部分内に漏水したのである。 濡損著しく床がベコベコであった。
この損害をどう見るかは明確に答えられる人は居ないであろう。 だって約款に明確に書いてない事象である。
…続く
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