通知保険 『ストリート鑑定人』の戯言
通知保険(Declaration Policy)とは… 商品や在庫品のように、在庫量または価格の変動が激しい貯蔵品において保険金額と保険価額を一致させて比例てん補を無くし実損払いが出来る様に考えられた保険である。 超過保険にならない様にして保険料を軽減する 手法でもあり、AMT=VALUEである。
絶えず数量が変動する商品等に対する保険を指す。 近年、この商品は売れないのか売らないのかだいぶ少なくなった感じである。 企業物件での罹災時の依頼で1年に2,3回しか立会調査が無くなった。
保険会社のとある査定パーソンにこの商品がある事すら知らないと言われて驚愕した。 販売停止になった『硝子保険』やあまり依頼がない『履行ボンド』と 同じ事象かもしれない。
He said.『鑑定人が約款を議論したり文章を書いたり現場で被保険者と損害について話合いをしたり、それは一切無駄な行動であり、やってはいけない。 権限はすべて保険会社にあるから話合いは不要です。』
その通りであるが、現場には相手(被保険者,被害者,代理店,業者etc…)がいるのである。 人の心や会話やコミュニケーションは大切であり知識も重要と考える。
辛口の査定マンと言われて査定歴10年目の火新査定パーソン。 この人に逆らうと出禁を食らうという強面の人物である。
…指揮官としての提言はある意味正しい。 しかし実際の現場は基本的に鑑定人の単独立会が多い為ちょっと無理がある。
He said again『鑑定人は保険会社から言われた通りに発言,行動して下 さい。 建築の部材や施工方法などは鑑定人の仕事であるが保険商品の知識は必要ない。
軍隊だってそうでしょう。兵隊が迷いを持っていたら鉄砲は打てない。 上官(保険会社)の命令通りに動くのが兵隊(鑑定人)であって、 貴社の様な傭兵部隊も上官である保険会社の言う通り動くべきであり、その戦争の背景や事情や軍需産業や政治に関しては考えてはいけない。統率が乱れる。』
…実際はもっと命令口調であり取引先という概念を捨てて 指示された。
広域災害時でもあり、対策本部での鑑定人達の士気を高めるには大切な 発言かもしれなかった。
16年前の事象であり、そういう時代でもあった。
『はい、おっしゃる通り動きます』と働いていたら、
後日、車販の協力でディーラーから車を買って欲しいと言われた時、 この御仁の品格が地に落ちた。 通知保険の如く、最初から本音(在庫)を言って欲しかった。
言いたいことを比喩的に… 令和7年5月6日
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