新旧交換控除(NFO) 『ストリート鑑定人』の戯言
前のコラムで記載した売れないストレートミュージシャンならぬ 売れない『ストリート鑑定人』の戯言
保険料軽減の為に見直される時価保険、損害額は時価損害額である。 そこで様々な論文や意見があるが、その殆どが抽象的表現であり、 文系的な発想であり実務ではわかりにくいと思う。
理系出身の小生は数式で邯鄲の夢ならぬ簡単に書こう。
再調達価額10,000,000円 …建物の新築費 減価控除率50%…Value算定時の減価控除率50%残価 時 価 額 5,000,000円
新価損害額 500,000円の場合
1.NFO=0% …耐用年数が伸びる等の当該建物の価値増無し 2.NFO=17% …減価控除率50%×1/3 3.NFO=25% …減価控除率50%×1/2 4.NFO=50% …Value同率NFO 5.NFO=2.5% …新価損率NFO 50%×500,000/10,000,000 6.NFO=11.2% …ルートNFO 50%×√(500,000/10,000,000(別名浅〇NFO))
※わずか6つの選択肢なのである。 さあ、サイコロを振ってチョイスしましょう。 どれか当たるかもしれません。所詮、確率1/6である。
参考までにとある保険会社は自社マニュアルで1,3,4のみと答えられたが 裁判事案にはどうするのか問い合わせしたところ、 『ケースバイケース,程度問題』で終了しました。 ありがとうございました。
NewForOldを文章にしているのが小生の過去のコラムやとある協会に提出した投稿、〇井鑑定人達の投稿などである。
知っている限り保険業界では鑑定人達が過去に投稿しただけである。 過去に述べた様に旧安田火災社の文献に記載された程度しか知らない。
定量化という考えに基づき上記6つのストリート鑑定人NFOでOK。
鑑定人諸氏はストリート鑑定人(零細企業)の戯言を参考にしてアレンジして 別の手法を開発して将来に向かって羽ばたいて下さい。
異論が多く、各部材毎にNFO(例えば屋根だけNFO)の考え方はあるが 小生はその理論(T鑑定社のI鑑定人の手法)には否定的である。 令和7年5月6日
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