道路使用許可について その3
国道の場合、道路占有許可を国土交通省大村維持出張所にて入手し 地面の植栽を植える為に穴を掘る場合、なんとNTTの許可が必要である。
NTTは民間であって民間企業にあらず、つまり国営企業のままである。 ひとつだけ民間企業らしいいいところがあって、証紙代が無く 無料である。
NTT西日本の現場立会調査の元、『埋設協議済票』のステッカーを頂き 工事現場に貼る。
なぜNTTの立会が必要なのかは皆さまご存知の通りで、 地下埋設の光ケーブルの切断の防止である。
地面のコンクリにコア抜き等して地下埋設ケーブルを誤って切断すると、 通信網が遮断されてその賠償額が500万円の請求だったりする。
ごめんなさいで済まない。
だからNTTの立会は必要なのである。
20年程前から10年間、鑑定人だけでは社員に給料を払う事が
困難な時代に副業として建築や建設の施工もしていた時の実例である。
現役の鑑定人でガードレールの施工から外壁サイディングの施工、ブロック塀の 組積まで出来るのは小生くらいであろう。
まあ、何の自慢にもならないが… 業界からの批判を受けて、建設工事は辞めて、今現在は鑑定専門の会社である。
施工をしていた10年間の施工経験は当該業務の役に立つ部分が かなりある。
歩道や植栽の掘削工事をしてガードパイプの基礎を施工する場合はこれにも所轄警察署の道路使用許可証も必要で、3点セットとらないといけない。
1.警察署,2.国土交通省,1.NTTの許可である。
しかしながら、10万円未満の小工事の際はその手続きで手間が掛かり、 金銭的に割が合わない。
下手すりゃ赤字という工事である。
すごく悲しくなる。 まるで、超遠方、例えば離島にフェリーで5時間かけて現場に赴き、1泊2日で調査鑑定した上で無責事案となり最低鑑定料請求の様な感じである。
令和7年6月4日
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