福岡○○裁判所への傍聴…理不尽な指示…その1
サラリーマン鑑定人の頃、確か昭和63年くらい、事務所のホワイトボードに○○裁判所と予定を記載した事がある。
20時頃に事務所で残業している小生に上司から指示があった。 えっつ明日の事を今言うかな?
上司said『おい、ハマベ、お前、裁判所に行った事あるや? 明日六本松の裁判所で傍聴して来い。』
えっつ何時からですか?という質問に、朝一で裁判所に行ってその裁判事案が何時からか見て傍聴して来い。』
なんて乱暴な指示であろうかと思いながら、当時徒弟制度厳しい時代、 指示に従って、ボードに記載した。 上司は○○海上に張り付き鑑定人で同社に常駐しており、多忙の中 裁判事案となり、その弁論の聴取を小生に振って来たのである。 ※当時この時間に働いている事は法律上何の問題も無く、 『働き方改革』など無く、残業代なんて貰えるわけが無かった。 翌日、裁判所に出かけようとする朝8時30分ころ、ボードを見た当時 の社長にこっぴどく怒られた。
社長said『ハマベ君、裁判所に出廷していくらの売上になるのか?』
I said『いやあ、上司の○○さんの指示で○○さんの火災の事案で 裁判所に傍聴に行って来る様に指示がありましたので福岡○○裁判所に 傍聴に行って参ります。』
社長said『だから、そこに行ったら誰か金くれるんかと聞いてる。 会社の金(交通費)使って裁判所に遊びに行って社会勉強か!こら!』
I said『社長、○○さんに昨日そこに行けと指示がありましたので ○○さんに言って下さい。小生は言われた通りにしているだけです。』
社長said『お前、給料は誰からもらっているのか!○○からもらっているのか!』 …そんな事言ったってさあ…
社長said『お前○○が死ねと言ったら死ぬのか!金にならん事をするな!』
事務長said『ハマベ君さあ、○○は上司と言っても2歳上のただの先輩やろう。常識を考えて行動せないかんばい。』
そこには誰も小生の味方は居なかった。 …本件は本当に小生が悪いのか、 理不尽な発言で鑑定人2年生の小生は困惑。
…そして事務長から別件の小倉の火災現場に行ってこいと事故受けを渡された。
アポイントはとってあるからはよ行けとおっしゃった。
小生の机に業務命令した○○上司が来て曰く 『ハマベ、なんで黒板に書いたんか!こそっと行って来て欲しかった。』
…業務命令に従っただけの小生は社長に怒られ、事務長に怒られ上司に怒られ、命令系統が3つの別意見に困惑した。
○○さん、黒板じゃなくホワイトボードですよと突っ込みたかった。 新幹線で20分の小倉の現場(ボヤ)の現場に赴き、立会調査を行い、 また新幹線で博多駅に戻り、時間があったので福岡市△△区六本松の 裁判所に立ち寄りした。 当該事案の裁判の時間に間に合い、傍聴席に座りメモをとった。
はっきり言って何の事かわからなかった。 当該事故の概要を聞かされていなかったからである。
経営者,事務長,上司3名の指示を要領よくこなした小生、天才であった。 そして学んだ。『出る杭は打たれる。目立つな。意見するな。』の 格言を身をもって経験した。
令和7年10月14日
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