|
借金を申し込む人の特徴 モラルリスク火災その2
1.個人の場合 従妹(仮称:良子)の旦那(仮称:橋本 結婚式で親しくなった程度) が週末の金曜日の夕方6時に弊社を訪ねて来て小生に金を貸して欲しい と懇願して来た。
えっ、なぜ?
5万円貸して欲しいという。 今手元に現金が5万円ないし午後6時だし、銀行に行かないと無かった。
金が無いと答えるとキャッシュカードを貸してくれれば代わりに今から 銀行に引出しに行って来る。 時間外でもATMは大丈夫とのたまう。 …そんなアドバイスは不要。
従妹:良子の旦那だからと言っても、親しき中にも礼儀ありだろうと 発言した。
貸出を断ったらこの事は良子には内緒にしといてくれと言われた。
この御仁がこれで解決する訳も無く、毎月連絡があり、その都度 借金を申し込むのである。
その都度理由がある。
『後輩の社員に飲ませ食わせしてしまい、金が無い。』 …今度は80,000円貸して欲しいと言う。 決まって終末の金曜日の夕方である。
あまりにしつこいので、80,000円は手持ちに無いから50,000円貸した。 すると、1ヶ月後に50,000円を返しに来た。
…はい、これが詐欺師のテクニックである。
一度借りて返すの事象を作るのである。
良子の旦那で義理の身内だし一般的にこれで、この人物は借りた金を返す人だと錯覚する。
そして1カ月後、また借金の申し込みである。
『会社の金を使い込んでしまい、大至急、会社の金を入金しないといけない』
まあ、よくもまあ、出まかせ発言が出るものだなぁと思った。
因みにいくらか聞いてみると300,000円である。
義理の身内でも『バカ野郎』である。
その時、確かにたまたま金庫の中には400,000円くらいあった。
なんと小生が現場に行っている間に弊社事務員に親戚だと言って
コーヒーを出してもらい、ソファーでくつろぎ、自分は身内で税理士だと発言して弊社事務員から出納帳を見たのである。 商業高校を卒業して入社したばかりの19歳の女性事務員(仮称:英子)は社長の身内で税理士と名乗るその男を信用せざるを得なかったのであろう。 焼場から帰社して、作業着が汚損,濡損した状態の小生に金貸せとのご主張。
小生said『そんな大金は財布に入れてない』と答えると、 そこの金庫の中にはあるんじゃないかと発言する。
なんで知ってるのかなぁと思いつつも…
だからと言って、会社の金を貸せない。
そういう時だけ『ヒロさん、あんた社長やろ。会社の金も自分の金も自由に使えるだろう。』
…この発言で小生は直ちに従妹:良子に電話して、こんな事を言っているぞと伝えた。
大いなる驚愕の果てに…… 電話してびっくりである。 この時、従妹:良子と旦那:橋本は既に離婚していたのである。 知らなかった…。
良子に言った『おい、その元旦那が事務所に来て30万円貸せと言ってきてるぞ。』
いろいと聞くと実は結婚式を挙げた時にまだ籍を入れてなかった。
その時、いろいろ、発覚してこの旦那は破産を2回経験しており、 毎日会社に通勤と朝出て行くが、パチンコ屋に通う『パチプロ』だったのである。 それがわかった為、籍は入れずに、暮らしていたが、辛かった。
だから、離婚でも何でもなく、損害保険で言うところの『内縁の夫』で単にカップルが離別しただけであった。 つまり、この偽装旦那は身内のふりをして借金しようとしていたのである。 蛇足ながら、50,000円にしとけばバレなかったのに…と考えた。 世間一般にこの様な人物を詐欺師と呼ばれる。
そして常套文句『だますつもりは無かった。』
お引き取り下さいと帰した。 はい、この様な人物が個人の住宅に火災保険を付保して自放火するのである。 自放火犯の傾向と対策である。
令和7年12月11日
|