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  『どこかの国では昼寝の時間があるそうだ。 合理的だ。サトウキビから味の素』
『どこかの国では昼寝の時間があるそうだ。
合理的だ。サトウキビから味の素』

 我が国の『魔法の粉』を生成して下さる大企業のキャッチフレーズである。
人間味溢れる言葉である。

 長崎県の五島うどんのタレにも味の素,炒飯の隠し味にも同魔法の粉
である。

 もし、この魔法の粉が販売されていなかったら、我国の料理の味は
100年遅れていたと思われる。

 福岡市のラーメンにもこっそり使用されているらしい。

 平成7年1月、阪神淡路大震災の地震調査で大阪の某保険会社に
赴いた。

 JRが芦屋駅までしか開通していなくて、そこから東灘区まで毎日徒歩である。
 阪神の青木駅前は壊滅状態でまだちょこちょこ火の手が上がっている。
 
 何千件とある罹災した契約者からの対応に人海戦術がなんと徒歩で対応しか出来なかった。
 
 1月で雪が降る中、当時は鑑定人ジャンバーを着用して歩いた。
 九州人には寒すぎる。

 道路が瓦礫で車両通行不能。歩道を原付スクーター3人乗りでも各地からの応援警察官も対応出来ない。
 それどころでは無い。

 水道無し、電気無し。公園のトイレは溢れかえり、食糧も水も調達不能。

 ボランティアの外国人におにぎりを頂戴した。ありがとうございました。

 大阪の某保険会社の対策本部に夕刻徒歩で帰って来たら
殺気だった状態で議論していたり、鳴りやまぬ電話で苦労していたり、
掛かってくる電話はその殆どが問い合わせや立会督促の電話であったり、階下の営業店から客からの苦情、大至急現場に行ってくれ…etc

 冒頭に戻ると、地震の対策本部に赴き、このキャッチコピーを大きく紙に書いて壁に貼って見ましょう。

 さあ、発言してみましょう。

 昼寝の時間があるそうだ。合理的だ。

 その部屋の責任者にぶっ飛ばされること100%である。

 そう、その空間に働き方改革等存在しなかった。

たまには回顧録

令和7年12月18日


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