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デジャブ
この現場に来たことがある。
初めて来た工場なのに、過去にも来たことがある様な気がする。
新規事案で工場の立会をした時、過去の類似した工場を思い出し、 目の前の現実の工場の調査鑑定に対応しようとする。
この時、現在の事象と過去の記憶が似ているほど、「見た事ある」と強く感じる。
この不思議な感覚がデジャブである。
ご存知の様に『既視感』である。
「人間の記憶のメカニズムにより誰にでも起きうる現象」らしい。
この契約者に会うのは初めてだが、この工場に来たことがある。
そう思いながら現場を調査する。
だんだん思い出してくる。
工場の敷地内のトイレの場所
そして代理店さんの顔、38年前に小生が福岡市でサラリーマン鑑定人をしていた時に先輩鑑定人のお手伝いで同行した長崎市の造船工場であった。
当時、駆け出しだった小生は契約者名も代理店さんの顔も忘却していた。
今回お会いした〇〇保険事務所の△△社長であったがなんとなく見たようなお顔立ちである。
後で聞いたら当時の社長の息子さんであった。
契約者の関係者は代替わりしてほぼ全員別人であったらしいが、
鉄骨造スレート張スレート葺きの高平屋の工場と古いホイスト(天井走行クレーン)は 当時のままであった。
そう、当該事案はデジャブでは無かった。
某メーカー〇〇製作所の天井走行クレーンの耐用年数の長さには驚愕である。
日本製は壊れない。物作りの原点である。
鑑定人としてはこの様な断定は良くないと言われそうなので、
我国のメーカーの製品は上質で金属摩耗の対策がされており、通常の 使用では壊れにくいと発言すべきであろうか。
令和8年1月10日
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