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Rのついたブロック塀と煉瓦塀
モータースポーツではRはrasingの意味であり、TYRはトライアルヤマハレイシングで バイクではRは汎用車両に比べて特別だったり、早いとか性能がいいとかの 意味であるが、建築業界ではRは厄介で職人泣かせの産物である。
直線的に組積される煉瓦塀やブロック塀と異なり、コーナー部分を1/4円の形 で積んであるものがある。
一般に真っ直ぐ組積する為に蛍光色の水糸を張るがR部分に水糸は張れない。
左官職人の腕に頼るしか方法は無い。
ブロック塀も同様に境界線に合わせて組積すると敷地の関係で曲線的な CB積にしないといけない場合は多々ある。
そもそも塀は縄張りであり、境界線を意味する場合が多い。
盗難防止とか防犯とかは後付けの理由であり、土地所有者のテリトリーの 意思表示である。
ここまでが私の土地でここから先は国の所有だから勝手に出来ないとか ここから先はよその土地(他人が所有する土地)だから知らないとか… ボーダーラインはこれで決定して、さあ、CB積むぞとなっても高温多湿の長崎県においては一日辺り、ブロックは4段までしか積めないし、積まない。
工期の問題で1日で7段積んでしまえとの指示に従うと、後日乾燥した 目地を見ると10m/m→8m/mになっていて傾斜したブロック塀となる場合が 多々有る。
現場監督と左官職人の確執が露呈する。
工期の為、予算の為、顧客の要望の為、突貫工事を善とする風習が 施工不良を生む場合を回避出来ない。
以前述べた文化財の煉瓦塀の天川漆喰の目地も同じく的確な工期で 予定を組まないと行けない。
明日、天気が雨になるから今日中に積んでしまうなんて行為が 再度遣り替えに繋がる場合を考慮すべきである。
不謹慎ながら、瀕死の重傷患者の葬式を前もって行う様な愚行に過ぎない。
令和8年2月25日
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