ホーブンブンブンブン、ホーブンブンブンブン、ホーブンは迷い鳥、仲間が居なくて、 一人きり、一人ぼっち、寂しくて、淋しくて、仲間を探して、旅に出ました。 大きな海原を飛んでいたら、日が暮れて、空には星がいっぱい、子供たちは夢の時間に 突入です。星が海に映って夜空の星が2倍になりました。それは虚像かもしれない。 でもホーブンには神様が与えてくれた素敵な夜の景色でした。 みんなが居なくても、お星様が励ましてくれる。そんな時間を過ごしました。ホーブンには時間の感覚が無いのに、ひとときの安らぎを感じながら、小島の岩に上にとまっていました。少しだけ波の音が聞こえます。今日は凪の海、こんな静かな夜の海は久しぶりです。ホーブンにとって、せっかくできた友達がこの世に居なくなってしまったのは本当に寂しい限り、時を渡れるホーブンが唯一できないこと、それは過去に戻れないことです。 時計の針を逆に回せない、時をさかのぼれない、ホーブンは未来に向けてしか生きていけない迷い鳥なのです。みんなだってそう、人は未来に向けてしか進めない。 そんなある日、ホーブンの羽が抜けてしまい、空を飛べなくなってしまいました。 ホーブンは時間を超えて旅ができるから、また羽が生えて、空を飛べると思っていました。でも、何日も何日も羽が生えてきません。お腹が空いて動くこともできません。 すると海から、イルカがやってきて、こう言いまいした。『ホーブンって君のこと?』 『そうだよ。』ホーブンは食事ができないことを伝えると、イルカが魚を捕ってきてくれました。イルカは海の幸を毎日毎日、豊富にホーブンに与えました。イルカはホーブンにとって新しい友達になりました。イルカの名前はフィンと言い、フィンも群れをつくらず、ただ一人、『仲間はいないの?』と尋ねると、『君と一緒で、群れからはぐれてしまい、ここにいる。ここは魚もたくさんいるし、いつかまた仲間に会えるから気楽にここで過ごすよ。』と言いまた海に潜っていった。 でも、フィンの姿を見たのはそれで最後になってしまった。 フィンはいつまでたっても海面に姿を現さない。失望のなかホーブンは空に飛び出した。 なんと、羽がすっかりよくなり、いつもの様に飛べるのでした。フィンと過ごした日々はホーブンにとっては3日間、でも実際には3年程経っていました。 ホーブンブンブンブン、ホーブンブンブンブン、ホーブンは迷い鳥、仲間が居なくて、 一人きり、一人ぼっち、時間の感覚がみんなと違う。友達がみんな先にいなくなる。 ホーブンは何歳なのか、自分でもわからない。
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