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  真実とは(真実5)
 平成22年2月6日
なぜか真実シリーズになってしまい、殆ど独りごとを言う状態であるが、尾崎放哉の『咳をしても一人』よろしく、楽観的に考え、述べる。
 被災者,被害者との損害額の話し合いになると、現場では鑑定人がその主役になる場合がある。本来、我々鑑定人は脇役であるはずの存在である。
 一般に損害額を考える場合、被害者の主張である被害者の立てた修理業者に対して賠償の考え方と損害額算定の根拠を説明し、一般社会通念に照らし合わせて、敬語での伝達と言う方法を取っているが、その殆どが通用しない場合がある。今風の言葉では『伝わらない』であろう。
 理系出身の小生には有効数字が気になる。
小学生の頃、円周率を小数第30位まで暗記した自分の過去の時間の無駄使いに後悔を重ねる。そして今でも暗唱できる自分が馬鹿みたいに思える。
世の中は結果が重視される。AさんとBさんが結婚し様々な事があって離婚する。その結果に到るまでの沿革は一つの小説になるかもしれない。人生を語れるかもしれない。しかし結果だけ見れば一つの事象に他ならない。
要するにS極とN極だった二人が、S極とS極になり、分離したと解せば物理的であり、科学的である。大局的に観察すれば、実はたいした話ではない。それでは生物学的に考えればAはCとBはDかEかZと再婚すればいいだけの話である。10+3=13であるが、10+π=13.141592…これを≒13.146で解決である。
13と13.146にどれ程の差があるのかシリンダーの内径を測定するのに測定の工具に誤差がある中で2つの答えは有効数字を2ケタとすれば同じである。
 物事はその法則性と確率に頼り、主観で脳の中でX+Y=Zを決定してしまう。他人の発言に耳を貸さない輩が有効数字の存在の中から結論を出すのではなく、法則性やパターンという型におし込めて考える傾向が強い。
こうなると話し合いや議論ではない。有効数字の中での真実を求めればいいのである。被害者感情に同上する事無く、ただ一つの真実だけでいいのである。
理系の出身の小生が鑑定書という物書きになってしまい、損害額の明細以外は文章を書かないといけない仕事である。被害者は見積書や請求書だけ提出し、明細を出し、その正当性に感情移入しての発言が多い。他の保険会社は認定してくれた等の実際にこの場にいない人の発言らしきものでの正当性を訴えることがある。そんな無責任な発言には耳を貸さないが、真実を立証するのに他人の助言は必要ない。 
蛇足ながら、英語が好きな小生がシリンダー[cylinder]の発音がサイリンダーと読むことを知ったのは大学4年の機械工学の授業であった。この程度は一般の辞書を引くと記載がある。小生の勉強不足であった。当時の機械工学科の○○先生の材料力学の授業の教科書は前文英語で書いてあり、まず、日本語に訳すのが最初の作業で、まるで、人文学部の英語科にいる様な感じがした。
鑑定人業界に鑑定人は英会話の知識が必要でこれからの鑑定人は英会話が必要と主張する人物がおられた。
 それは間違いと断言したい。工学用語は一般英会話には出てこない専門用語が多々出てくる。もちろん一般の英語辞書にも存在しない。専門の工学部用の英語の辞書が存在する。我々鑑定人は仕事の研鑽が目標であって、通訳では無いのである。英語が必要なら通訳を雇えばそれで済む。
 『管柱が傾斜し、その接合部であるほぞが折損し、羽子板ボルトが曲損し、軸組中、桁が脱落、母屋,垂木にまで破損が及ぶ』……さあ、これを英語に訳して被保険者や被害者にすぐ説明できる人がどれほどいらっしゃるのでしょうか?少なくとも鑑定人の専門用語をすぐ英会話にはできない。
 小生の仕事は九州の長崎であり、外国人が多数生活している。その人達が、全員英語を話すかというと、そんなことは無く、中国語,韓国語,スペイン語等など英語を話せない人達が多い。被保険者と片言の英語で現場調査したことがあるが、被保険者も英語があまり話せなかった。スリランカ出身のその被保険者にライフスタイル,文化,宗教の違いから、所有権を英語で説明することにかなり苦労した。また、USA出身の外国人が事故に因り、畳が汚損したと主張する現場があった。説明は理解したが、靴を脱いで畳の上を調査している小生とは異なり、土足のまま畳の上を歩き廻り、寝る時以外靴を脱がない生活習慣の人達が庭から庭土の付着した靴で畳を踏むその姿は畳の濡損による汚損を認定できなかった。生活習慣や文化の違いと苦笑するが、畳とカーペットは同種と考えておられた。
 世界は広い。武士道精神の侍が好きな小生には畳は神聖なものと考えていたが、そのお方にはただの敷物であった。


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