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  A man will sigh deeply.(男の溜息)
男が深いため息をつくと訳し、男の溜息と題する。
なぜ、この業界はもめるのであろうか、なぜ、もめ事が多いのであろうか?
損害額の算定に当り、保険金の算出が被保険者の主観と異なる場合には
その算定根拠について同意を得られないからであろうと考える。
損害保険のそのしくみから損害発生直前の状態に回復させる損害額を金銭に評価し、計算しただけなのに、あまりに現実は厳しい。罵声を浴びることには慣れたはずの鑑定人としての立場ではあるが、経験を重ねる旅に疑問を感じる。
援護射撃してくれる味方は少なく、孤独の中、客観的に損害額を真摯に検討して数字を提示しているだけである。
 明るい性格の小生は気分転換が直ちに可能であるから、私生活に支障は無い。しかし、長い鑑定人歴の中で、この様な気分転換が出来なかった同期の昭和時代の鑑定人は職を離れ、別の業界で労働し、生活している。
 ……とまあ、小生の人生観を述べた後、本題に移行する。
『社内人件費の損害認定』について述べる。工場物件の分損火災の際の修理付帯費用や社内での自社修理についてである。
 工場に勤務する社員は機械設備の整備を日々、日常業務として労働し、その事により、賃金としての固定給を受けている。この社員を保険事故による機械設備の損害の修理作業に当ることが被保険者である会社工場にいったいどの様な金銭的損害が発生するのであろうか?焼けた機械の部品は問題無く保険金の支払い範疇であるが、その復旧作業を社員自ら行った場合、会社の工賃の出費は無い。なんとなれば、会社は当該機械の修理の有無に拘らず、工賃である固定費はなんら変わらない。であれば、焼損した保険の目的である機械の部品代
さえ填補すれば、被保険者である会社の損失は無い。
 ところが、鑑定の実務上、その工賃を外注して、修理業者に修理させた場合と比較すると、その会社は事故の為に金銭的負担が発生するからその場合は工賃も保険金の範疇である。とまあ、これでは損害額の平等性や客観性,平衡性に欠けてしまう。
 自社でやれば、ゼロ、専門家に外注すれば有償の事実に鑑み、被保険者が利得を享受しない範囲で制限的に、外注先の復旧費用より低い作業原価相当の
単価(hour rate)での工賃を認めることは已む無しとすべきであろうと結論したい。
 蛇足ながら、小生はオフロードのオートバイが趣味で有り、ライディング後、破損したバイクを自分自身で整備する。しかし、壊れたパーツの取替えやオーバーホールはプロにやってもらう(依頼する)方がきれいで早く正確で自分の時間を別にとれる。俗にいうところの
『金持ちは金で済むことなら確実できれいに早く治るからすぐ頼む』である。
このことは上述の社内人件費に相通じる様な錯覚を覚える。
『ふうーっ』と溜息が漏れる。     平成26年2月4日


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