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  夜間の火災現場立会調査の危険性
Never get into fights with ugly people because they have nothing to lose.
醜い人とけんかをしてはいけない。なぜなら彼らは失うものがない。

 
 13年前、冬の寒い日、ある大口の契約者の自宅が本日全焼し、翌日解体予定であるから本日中に調査してほしいと依頼があった。
 電話での依頼は午後4時。明細付契約内容でその台帳が弊社に届いたのが午後5時、遠隔地であった為、車で2時間は掛った。少し田舎であった為、ナビ上で見当たらない。現場に到着したのは午後7時、真っ暗で何も見えない。
 電話で代理店のA氏に本日は調査不可能と散々お願いしたが、契約者は議員の実家であるから、そして契約をかなり頂いているから、なんとか今日中に調査してくれと上から物を言う。
 
 消防署員でも火災現場の夜間の現場検証はやらないのに、と文句を言いつつ、懐中電灯で現場調査を行なった。現場の勘で明らかに不審火と思われたが、写真撮影が近くしか映らない。フラッシュにも限界がある。全景写真等無理。とりあえず図面を仕上げて調査を完了したが、午前0時まで掛り、被保険者達からクレームが入る。

 翌日聞いた話では小生が帰路についた6時間後の朝6時、当該建物は重機で解体された。
 この代理店A氏は最後まで結局現場に来なかった。
 それから3ヶ月経過し、本件は放火(自放火では無く、他人による放火)と判明し、犯人が逮捕された。
 真っ暗な現場で可能な限りの調査をし、放火の疑義をSCに報告しといて良かった。
 真面目な議論はこの様な感じであるが、焼け残った瓦が落ちてきたり、天井の照明器具は落ちかけていて、電線が目に刺さりそうになる。
ヘルメットを被っていてもやはり危険である。床に落ちたテックスの釘やビスの刃先が床上に落ちている。
 安全靴の靴底を釘が貫通し、足裏に刺さり痛い。車に戻り
懐中電灯で照らしながら、靴と靴下を脱ぎ、消毒液を足裏に掛ける。
非常に辛い思いをした。
 
 思えば、夜間焼場の調査という無理難題を強制した契約者とA氏であるが、表題の通り、無視して仕事を断れば良かった。
 火災現場を知らないど素人の発言はまさに愚か者としかいいようがない。
 一緒に現場調査につき合えばその苦労は伝わるのであるが、今風に言う『言うだけ番長』であった。
 両名は失うものが無い。契約者は住宅を3棟所有している。1棟焼失しても住むには困らない。A氏は契約が切れなければそれでいい。
これも表題の通りであった。
 そう、この放火現場を調査したのは消防,警察を除けば民間人では小生一人。
 放火犯が逮捕されてから、火災保険の求償問題につき合わされた。
『なんでオレだけヒヤリングされるんだ?』と思いながら、冷静に考える。
解体前の焼場を見たのは小生のみである。暗い画像の写真であるが、撮影したのは小生のみである。保険会社に呼び出され、弁護士に呼び出され、尋問の嵐。これも仕事のサービスの一貫かと自問自答した。

13years later.
 同業者の鑑定人諸子、深夜の火災の焼場調査は回避しましょう。そこには地獄の釜の蓋が開いている。
           平成27年2月4日


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