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  セメント瓦 時は流れて(Wasted Time .But time has passed us by.)
その昔、24年程前、九州の鑑定人は毎年の様に台風クレームで忙しく、
一枚95円のセメント瓦が一枚1,000円での見積書が横行していた時があった。
※セメント瓦のS型 厚型スレートとも呼称。
風災で頻繁に屋根瓦が飛散する長崎は安価なセメント瓦葺きが主流の時代である。瓦を消耗品ととらえた長崎県の合理的な県民性である。
車でいうタイヤ扱いでいつかは葺替えるという和洋折衷の素晴らしい考え方であり、地元ながら他県との違いに満足する。
これは平成3年9月27日の台風19号(りんご台風)の時に経験した苦い記憶である。これは相場を逸脱しており、単価修正し、金額を削ったが、すぐに復旧したい被保険者との話し合いに困難を極めた。
 結果として、部材調達が直ちに困難で現実の修理は1年後という家屋が多く、屋根にブルーシートが掛った町並みが2年程続いた。
 部材が供給不能であった罹災直後から1年経過すると瓦は95円に戻った。
あまりに極端な例であるが、当時はこのことが雑誌やテレビで報道され、鑑定人を含む保険会社が非難の的になった。テレビ局の取材の依頼が損保に来て、たまたま同社に張り付いて仕事をしていた小生にその事について言及されて、小生が返答したところ、まるで極悪人扱いを受け、編集されて映像で流れた。10倍以上の単価は到底認定できず、高い業者とわかっていてもどうしても今屋根を修理したい被保険者がいたら保険で高価な修理費を認めるべきと
アナウンサーが言うからそれは『被保険者の事情である。……』としゃべったら『事情』を『自助』ととられ、フリップ付で動画で放送された。
放送後、当時宿泊先の○○ホテルの支配人にすら質問を受けた。
「おいおい、俺は宿泊客だぞ。夜中の10時にホテルに帰って来たらそっと休ませろよ」と思いながら……
 当時は若かった小生、話のすべてを聞かず、損害保険は保険金額と保険価額の存在が有り、分子、分母でバランスがとれない等と説明した。
支配人のご自宅も深刻な被害が出ていたから、高い見積書であっても保険で払って欲しいとの申告だった。実際に支配人の案件を小生が担当しているわけでは無いから、個別の事案については回答を控えた。

同業者である鑑定人の中に請求額を削ることが仕事と勘違いしている
御仁がたまにいらっしゃる。
不当に高価であれば、その理論は正しいが、一般の相場であれば問題は無い。
過去に何度も述べているが、損害の範囲である㎡数,㎥数,個数なる数量が一致していることが、大切である。
範囲が一致していて単価が相場の範囲であれば容認することが大切である。
部材の仕入れを上流階級でしか仕入れられない業者も存在し、その業者にとっては他の大手建設会社と異なり、仕入れ数量が僅少である為、建材店が大幅な値引きはしないことに他ならない。
反対に、保険上の認定範囲と異なる場合はがんがん交渉し、場合によっては面談話し合いをすべきである。

我々の立場は見積書を単純に削るのが仕事では無い。
ある鑑定人曰く『保険会社に請求するから、業者は必ず金額をふっかけてくる。値切り交渉して落ち着いた金額がその業者の本当の金額である。』という主張もある。
 これはケースバイケースであり、そういう業者がいることは否定できないが、だからと言って、全件、色めがねで見ることは良くない。
 ちなみに鑑定人がすべてそうだと言う訳ではないので誤解の無いように申し上げる。

 善意の修理業者や末端の大工の見積り等は安価すぎたり、部材の拾い漏れがあったりする為、現場ではしっかり図面を作成し、損害範囲を確定させる必要がある。これは正に鑑定人の仕事である。
 例を上げると、ペティークレームで極端に言うと100,000円くらいの損害は修理業者に利益は殆んど上がらず、やりたくない仕事である。いわゆる割が合わない工事である。
だからと言って、少々割高を認定しろと言う訳では無い。
建築取引の現状を鑑みて、慎重な損害額算定をしなければならない。

当時28歳だった小生も既に完全無欠のおじさんである。弊社従業員が社長は母親と同級生であるとの告白に笑えない。
弊社従業員に地震保険の査定の研修を日々やりながら、小生が地震保険の立会調査に行く時はもうないかもしれないと考える。
 平成27年4月10日


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