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  臨時費用保険金の沿革
現実にあった臨時費用の現金先払い

今から22年前の平成5年頃、とある保険会社のSC所長と火災の現場に赴いた。
類焼の焼場であり、出火原因は全く問題ない。契約上も20数年の更改契約で継続しており、優良な被保険者であった。もちろん火災保険に限らず、自動車保険,傷害保険,年金積立保険,etc加入している被保険者で、面談しても良識のあるお客様であった。代理店も現場に来てお見舞いの言葉を言いつつ当方に協力的で罹災証明や登記簿謄本が入手出来たら自分が保険会社に持って行くから等被保険者に助言をしていた。
 消火注水が海水で行われ、全焼は免れたものの、焼損,濡損,汚損著しく、居住困難な状況であった。

 火災新種の所長と調査が終わった夕方、所長がおもむろに現場カバンから現金100,000円を出し、被保険者に手渡しした。『臨時費用の内払いです。領収書に署名,捺印を下さい』とおっしゃった。
 おいおい、小生は聞いてないぞと思いながら、火災で気が動転している被保険者は不思議な顔で受領していた。
 
 その御仁と帰りの車中でその事情について会話した。
 出火原因の問題が無く、保険金が支払える状況なら会社で臨時費用を先払いする制度ができたとおっしゃった。住宅物件であり、臨時費用は1,000,000円限度であるから、鑑定後の支払いは100,000円控除しての支払いと言う。
 ただし、この制度は試験的に本店からの指示で有り、罹災でお困りになった被保険者の現金先払いによる救済策であるとの由であった。

 僭越ながら小生はそれはおかしいと発言した。
 その御仁も会社の社命だから仕方ないが、後でもめたり、その100,000円の現金は貰ってないとか言われるのがいやだし、自分が保険金を着服した等と言われかねないから腹立たしいと声を大にしておっしゃった。
だいたい保険金は振込だし、どうせ払うのは全額一気に払うのだし、どうみても8,000,000近く被害が有る中で、被保険者は目先の100,000円なんてどうでもいいと声を荒げる。
 どうも全損みたいだから1,000,000円持って行けとの指示もあったらしいが大金を持ち歩くのは危険だと判断し、1ケタ下げて、被保険者の今後の生活の再建に寄与しようとなったらしい。
 
 平成27年6月現在は有り得ないことであるが、当時この様なサービスが行われた。
 現在の鑑定人諸子は信じられないことであろうが、保険会社の本店レベルではお客様第一主義でCS運動の真最中であった。お客様満足度の向上の一貫であった。
 小生が体験した臨時費用の現金払いのやり取りの目撃は最初で最後であった。
数か月後、この制度はすぐ中止になった。 
お客様は大事であるが、金銭の動きの管理が困難とのことであった。
ハマベさん、それ本当の事なの? ネタと違うの?と言われそうであるが、現実にあた本当の話である。
                       平成27年6月16日


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