別の鑑定人に聴いたらこうだ。
15年程前、現場で職人に施工方法を指示したら、 『口で言うのは簡単ばってんね。こら!』とおこられたことがある。 (口頭で指示するのは正論だけれども、施工するこちらは手間が掛り、大変だよ。ふざけるな…という意味) ちなみにその職人とは後で和解し、現在は友達である。腕のいい大工さんである。
保険価額,損害額の算定に当り、保険上、約款上不担保と判断し 請求額から除外する項目が多々存在する。
小生が算定し、ドラフト(試算分)を送付した際によく耳にする会話の ひとつで『別の鑑定人に聴いたらこうだ。』である。 小生の立会い事案を別の鑑定人に相談して小生を否定する。
なぜ、小生を否定する時に約款での判断ではなく、本件と全く関係の ない、現場にも立会いしていない他の鑑定人の意見で小生を誤りと攻撃するのであろうか? 小生は冷静に約款第○条第○項から判断してこうだと対比表に記載して いるから、その約款の判断をこうだとかこう考えた等の答えで発言して 欲しいと思う。 だんだん揉めてくると、発言した別鑑定人の名前がポロッとでてくる。 その殆んどが経験の浅い鑑定人の発言とわかる。技術や知識が少なくスキル不足の背広鑑定人である。
※小生は現場で仮設足場に登り、地上12mで写真撮影と寸法計測をしていた。 当然、ヘルメットを被り、安全靴をはき、作業着で調査しての報告書である。 ここに言う背広鑑定人は現場経験が少なく、いつも背広で書類審査専門の鑑定人を言う。
小生が逆の立場なら、セカンドオピニオンを求める事案で小生がその現場に立会いしていない時は前鑑定人を否定はしない。 前に述べた様に『鑑定人が鑑定人を否定してはいけない』の通り、そんなことをすると、収集が着かない。
近年は経験の浅い鑑定人程、他の鑑定人の事案で自分にFEEが発生しないから、適当な答えをする他社の鑑定人が存在する。 責任は発生しないから、感覚で判断し、他社の鑑定人を否定する。 こっちは書面で主張しているから別鑑定人も書類を作成して文章で以て 戦うべきと考えるが、無責任極まりない。
『言うのは簡単、するのは困難』現場の職人の言う通りである。 常々思っているのであるが、偉そうに無責任発言なさるセカンドオピニオンの鑑定人が最初から現場に行けばすべては解決できると思う。 コロンブスの卵である。 性格の明るい小生はその様な背広鑑定人に負けず、またまた文章や法律,約款で報告書を再作成し、さあ、もう一回否定してみろみたいな交渉をする。 結構、楽しんでいる。楽しむしかない。残りの鑑定人人生で他社であっても後輩鑑定人を育てることも大事と思っているからに他ならない。 今回は少々まじめに記述した。 平成27年10月2日
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