The pessimist sees difficulty in every opportunity. The optimist sees opportunity in every difficulty. 悲観主義者はあらゆる好機に困難を見つけ出す。楽観主義者はあらゆる困難の中にこそ好機を見出す。英国の元首相:ウインストン・チャーチル氏の言葉である。 小生のコラムを読んで下さった読者の方から、もちろん、同業者の鑑定人であるがお手紙を頂戴した。 技術論文では無く、ブログ的な精神論を記載して下さいとのことであった。ご要望にお応えして、記述する。 よくある事象であり、うなずくか、笑って頂ければ幸いである。 鑑定人は被保険者や業者,代理店の方々,保険会社から板挟みになる時がある。 それは請求額(業者見積書)をショートした場合に多い。 認定額をなぜショートしているのか? 修理代を削った犯人は誰か? 等である。 犯人というと語弊があるが、張本人は鑑定人である。もちろん、約款に乗っ取り、市場価格を鑑み、㎡数等の範囲,単価,施工方法、すべてを考えて計算している。 しかし損害額算定の中間の作業過程や現場調査の正確さに自身があっても、結果から見ると、請求額を下回っていることに他ならない。 減額の張本人という結論だけが残る。 一般にこういう事案が多い。日常茶飯事である。 そして偶然にも週末に揉めて、日曜日に休暇をとっていても気になってしょうがない。 日曜日、末っ子の息子を遊びに連れて行ってもこの様な揉めてる事案が気になって、楽しくない。 多分、こんな日々を過ごしている鑑定人は多いと思う。 頭の切り替えが出来ない。 無理してこんな仕事をしなくもいいのでは? 等と自問自答の休暇を過ごす。 そんなペンディングを複数持っているから、たまったもんじゃない。 代わりにストレスは溜まる。
『そんなこと言ったって。無理じゃん。関係者全員でひざを突き合わせて話し合おうよ。』と思い、楽観的に考え直し、休日は休日と割り切る。 そう、後日、差額の要因について議論すればいいのである。 球は投げたから、仕事のやり方の批判をうけているのでは無い。 ストライクかボールかで納得を得られてないだけであると整理すると気持ちは楽になる。 ちなみに小生はストレート(直球)のみならず、カーブ,スライダー,たまにフォークボールを投げる。 公表文章につき、比喩的に表現したが、鑑定人諸子は理解する内容と考える。 平成28年1月8日
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