あくまで日本のニューヨークと言われる異国情緒あふれる長崎の瓦葺きの建物の話である。東北地方や北海道の建物に当てはまらないかもしれない。 雪害(雪災)の被害が殆んど無い長崎市は屋根瓦に雪止瓦や雪止め金具が存在しない。そしてセメント瓦が多い。台風災害時に安価で、差し替えが 容易だからである。 長崎の次に有名な肥前の佐賀県の茅葺屋根等の話は別の話である。 近年、茅葺(かやぶき)屋根の職人が激減し、そのリフォーム工事で茅の上から波形鉄板で包む『茅葺鉄板包み』とも違う話である。
木造住宅の切妻屋根,入母屋屋根,寄棟屋根であれば、小屋組みのその空間に断熱効果があると考える。
今現在、屋根裏部屋を施してある住宅には大変恐縮であるが、 空間の有効利用として屋根裏部屋の納戸としての存在は間違いである。 ためしにそこにダンボール無しに家財道具を入れておくと、色落ち,退色,劣化する。その空間の熱のせいである。 その現象を回避する為に、また温度管理の為にそして暑いからエアコンを設置するなら問題は無い。 ベンチレーター的(換気)に、外壁に通気口やガラリをつけている建物がある。これも対策のひとつである。
小屋組みのその空間で断熱効果を出していると結論すれば、 上記、二つの対策を施さず屋根裏部屋や屋根裏収納庫を設置することは いささか問題が多い。
童心に帰って、真夏に押入れの天袋の点検口から小屋組みに入ってみましょう。屋根裏(長崎市では小屋裏という)は野地板とルーフィングと屋根瓦の下であるか暑いに決まっている。 真夏に裸足で瓦の上を歩くと足の裏を火傷する。それ程屋根上は熱い。 その下に断熱材のルーフィングという紙切れである。その下に野地板であるから、切り妻であればその三角形の形から小屋組みという空間が生まれ、その空間を天井で遮断することで三角形の断熱効果のある空間(三角錐)ができ、居住空間は快適となる。仕上げの天井に断熱材を入れてあるのも、小屋組み内の温度が高くなるからに他ならない。 あくまでも冬以外の話である。冬に小屋組に登ると暖かくていいが、そこに白蟻の分巣を見つけると、悲しくなる場合もある。
筆者の現場経験と主観と高温多湿の猛暑の九州の長崎での実態で述べた。 もちろん、異論やクレームは堪忍して欲しい。 平成28年1月21日
|