部外者が後から批判するのは簡単である。 長崎弁で和訳すると 『現場も見らんで、書類だけ見て、イチャモンつけるとは簡単たい。のぼすんなよ。』 となる。 標準語に修正すると、 『現場調査もしていない同業者が作成された書類だけ見て、批判するのは非常に簡単ですよ。馬鹿にするなよ。あなたが現場に赴き、ゼロから調査をして鑑定しなさい。そして対案を作成してください。』となる。 近年、各保険会社に常駐鑑定人が存在する。 それは保険会社の顧客に対応するサービスの一貫で素晴らしい。 小生も常駐鑑定人を経験したことがある。 A社でまる5年,B社で5年,C社でまる3年、 この時、他社の鑑定人の意見について、被保険者と話がつかず、査定担当者が困っていると一般論でよく質問されていた。 もちろん、現場に行った担当鑑定人を批判はしない。礼儀でもある。 しかしながら、近年は前も述べた通り、小生のドラフトをあっさり否定し、おかしいと発言なさる同業鑑定人の多いこと、びっくりである。 こちらは文書と写真,図面で提出しているのに、批判する方は口頭である。
そして再立会面談時、批判した鑑定人は現場には来ない。 そう、個人情報やコンプライアンスの問題だからとなる。 冒頭申し上げている通り、 『部外者が後から批判するのは簡単である。』
保険会社の被保険者との話し合い(協定)の際は現場に行った小生は100%同席させられ、営業店の責任者と査定担当者と販売代理店と関係者一同で話し合いとなり、唯一現場調査した小生が非難の的になり、悪人扱いである。 そう、誰かを悪者扱いすると、話はまとまり易い。 小生がたとえ、正しくても、鑑定人がおかしいという整理で話し合いをすると、保険会社サイドの顔もたち、被保険者の顔もたつ。 『鑑定人の調査が不十分』とすれば、小生のみ悪人となり、関係者全員が善意の人々となり、責任をすべて鑑定人に押し付け、その保険会社から出入禁止処分にすれば、宜しい。
まるで、政治である。非難の矛先をすべて鑑定人一人に向けてしまえば、納得、ご了承。…保険業界ではこの処分を出禁(デキン)と言う。 長くこの仕事を続けると、そうなることが、容易に想像できるから、気持ちの整理はできている。まさに想定の範囲内である。…ちょっと古いかな。 おもしろいことに、小生を非難する同業者の鑑定人はすぐ、この業界から去って行く。そこは誠に興味深い。 長崎県地方ではこの行為を『やりっぱなし』とか『やり逃げ』と呼称する。 日本の歴史の中心である長崎は先人達が同じような経験をして、方言で格言が残っている。 平成28年3月9日
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