Second Chance(商売取引の現実) 『今後、おたくに優先的に仕事を回すから今回の仕事は安く受けて下さい。』 『本来、これはおたくの仕事ではないが、協力してくれ。』 『自動車購入してくれたら、仕事を回すから。』 『今回料金はただにしてくれ。次回その分載せて払うから。』
この様な口約束は決して守られない。
守らなかったからといって、法律上問題もないのである。 頼まれたほうは辛い。普段は名前を呼び捨てくらいの御仁が頼み事があると社長と呼ぶ。 仕事の依頼ではなく、選挙名簿であったり、選挙の票集めの際も 急にハマベ社長と呼び、擦り寄ってくる。
仕事の鉄則として儲からない仕事でも丁寧に仕事をすれば次回から割のいい大きな取引が待っている等と成功した経営者の成功術を読み、その通りしてきたが、鑑定業務においてそれは無い。 僭越ながら断言する。 営業店の評価鑑定で、一般的な質問という言葉で固定資産台帳からの 保険価額の目安を算定してくれとメールで来た日には、いいかげんなことは出来ないから丸一日掛けて返答すると、今回は相談だけですから、鑑定料は勘弁してくれ等と普通に言われる。 そしてその御仁は一元さんであり、二度と連絡も無い。後日こちらから連絡すると、転勤なさって、終わりとなる。
広域災害時、お取引が僅少で、年間1件か2件しか発注が無い会社に 『御社から鑑定人を1名約3ヶ月出してくれ。もし出してくれたら、今後、月に5~6件は発注する。この○○を信じてぜひお願いしたい。責任を持って約束を守る。』
この言葉に何度騙されたことか、そんな御仁は広域災害が終結すると、弊社など全く相手にしない。ここは以前にも述べた様に、究極の鑑定人不足の際の応急的な鑑定人数の確保に一生懸命で、約束等あっさり忘れ去られてしまう。
依頼された仕事にいいかげんな事はできないが、次回、ネクスト,セカンドチャンスは無い。その都度真剣に仕事に向かい、その対価はきっちり頂いて初めてお取引成立である。 これが鑑定業界における本当の商売の鉄則である。次回からという 言葉は社交辞令以外の何物でもない。 サービスでただの仕事はしないことが肝要である。 平成28年3月9日
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