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  贋作鑑定
贋作鑑定
 何を隠そう、小生は町工場の中小企業の印刷工場の長男である。
次男と三男が後を継ぎ、家業も継がず、道楽者で楽天家の遊び人の金さんが小生である。印刷屋は同じものを何万枚と作る仕事である。
 新聞広告、名刺、年賀状、製本、役所の書類等、すべて複製品を作成する仕事である。
 印刷物はある意味、複製品という合法的な贋作である。もちろん絵画や写真と異なり、あらかじめ大量の同一品質の同一画像を世に出すことであるから、法律上問題無く、ポスター等の印刷は依頼があって何万枚と作成され、世間に流通する。こんなことを書くと、実弟から苦情がくる可能性を否定できない。

誤解の無いように記述するが、印刷工場を否定しているわけでは無い。

 昭和62年に当時の資格である損害保険調査人という資格を取得した。
当時、鑑定書を書いたら、上司に見せて、何度も修正して、やっと鑑定書を提出できるというシステムで、書き直しや一からやり直しは日常茶飯事であった。
 迅速な保険金支払いを要求されるのは今と変わらず、急いで鑑定書を作ると必ず、チェックで引っ掛かる。『はい、やりなおし』当時は割と厳しく、どこが悪いか教えてもらえず、上司の鑑定人に日々怒られていた。
 現場でもめて、罵声を浴びて、やっと話が決まり、レポート提出時に叱られ、自分はこの仕事に向いてないと悩んだ日々が懐かしい。
 
 
 クレバーな小生はどうしたらレポートがすんなり通るかと頭を使い考えた。
 その時、過去の事案の鑑定書が書庫に保存してあることを思い出し、
先輩鑑定人の過去に提出して来た鑑定書のほぼすべてに目を通した。

 
どんな立派な鑑定人でも、すごく苦労して数字を出している事、内壁の面積を出すのにその計算書がすごいこと、経過記録の中で、もめたことが書いてあり、現場に5回行って話がついたこと等わかる。

 そして、レポートの書き方が実例で書いてあるから、類似の事案はこれを参考にして書けば良いと考え、『コピーしまくり』という暴挙に出た。
印刷屋のせがれは複製に何のためらいもなかった。
 そう、上司の鑑定書を真似して書けば、書類は通るのである。
『お前、この書方は俺の過去の鑑定書をパクッただろう。』と笑いながら、厳しい上司とうまくやれる様になった。パクッていいところを模倣し、それ以上に仕上げる快感を覚え、少々、心に余裕ができた。

※現在は個人情報として、提出した鑑定書のデータは保険金支払い後、消去し、データ破棄。関係書類は期限無しで直ちにシュレッダー破棄で、写真すら残らない。


 尊敬する先輩鑑定人の手法や技法を真似して、模倣して、類似の
事案の鑑定書を作成することを贋作とは言わない。

絵画的に言うと『習作』である。

 自分自らのオリジナル鑑定書は『真作』であろう。
いずれも問題は無い。

先人の優れた技術を盗むのは大切なことである。

30年目の現在も、この仕事に向いてない様な気がしてならない。
現在の小生に上司はいないから、小生の鑑定書は『真作』であるが、
先輩鑑定人の贋作を書いている気がしてならない。
平成28年3月10日


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