映画を見に行って、ジュース等の飲み過ぎで大事な場面でトイレに行くと その映画の重要な場面,セリフを見逃してしまうことがある。 53歳の小生の加齢による頻尿の話では無い。 約2時間の映画で、スルーしてはいけない映像があると言いたい。 そう、火災現場でも、漏水現場でも、賠償の現場でも、一瞬の退席で 劇的に変わる大切な部分や大切な面談の際の相手の言い分である主張を 聞き逃す場合を言っている。 鑑定業務を日常の映画鑑賞に無理やり結びつける鑑定人は全国で 小生一人であろう。
21年前、阪神大震災で、被保険者と面談し、話し合いをしている際に保険会社から被保険者に電話があり、保険会社の内部調査とアンケートということで、 『約束の時間に鑑定人が来ているか?その鑑定人の対応はどうか?etc』と質問の電話が入ったのである。 『1時間前に来て、調査が終わり今一部損か半損かで協議中。』と 被保険者が保険会社のオペレーターにどなった部分だけ聞こえた。 間が悪い電話である。だんだん納得を得られそうなタイミングでの電話である。 その後どうなったかは皆様お分かりの通り、みごとに決裂して、後日、 電話の主ともう一度来なさいとなり、現場を引き揚げた。 お客様サービスの一環で、保険会社が確認の電話だったらしいが、対策本部に帰ると、電話を掛けたのは応援社員であった為、後日、小生一人でまた再調査と説明に行くことになった。
御主人が電話に出た際に、被保険者の妻から質問されて答えて、その妻はほぼ納得しかけた時であった。その時、ご主人がその場を離れなかったらすべてがうまく行った様な気がする。 映画の途中の退席に似ている。 当時は携帯電話の出始めであり、対策本部から貸与された携帯電話が不通(当時、携帯電話がパンクしてなかなか電話が通じなかった)でこの様な顧客への固定電話への連絡となったらしい。
内情はどうでもいい。現場は水物であり、お客様サービスの観点は理解するが、本件終了後、小生のレポートを見てから、意見を聴いてから対応するのが良かったと思う。 2度目の再鑑定で、主要構造部の軸組に被害が無く、基礎のクラックのみであり、しかも外壁と屋根に損傷は見当たらず、なんとか一部損のご了承を得たから良かった。 平成28年3月14日
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