地震保険の鑑定人の悲劇 RC1棟判定 延床面積3,000㎡の調査に行って、平面図が無いと言われた時の鑑定人の悲しさ。 その様な建物に限って、L字型の建物だったりすると、超面倒くさい。 時間は掛かるし、その案件が1日1件だとまだいいが、2時間後に別の現場で鉄骨造の8階建で図面無しという現場が待っていたりする。 そう、そんな時に限って、大雨が降る。鑑定人諸氏は体験済みの事象である。 鉄筋コンクリート造の建物の外壁被害なんて払えない(壁式構造を除外して)。 外壁のタイルのクラックや剥離,剥落損害はラーメン構造であれば、主要構造部と異なり、支払不可である。 実際に被害が発生しているが、やはり主要構造部では無い為、認定外の部分であり、カウントせず、支払い対象外、所謂、無責となる。 言うのは簡単であるが、現場で説明するのは大変である。 こんな日々を毎日過ごすと、鑑定人とはいったい何なんだと自問自答 してしまう。 保険会社に結果を報告しても、皆様忙しすぎて、『あっ、そうですか。』で終わる。 保険業界における地震保険対応は現場では鑑定人が一方的に主役であるが、保険金支払いの過程においては所詮、脇役であり、使い捨ての立場である。 決して評価はされない。…だから体を自愛して任務遂行に頑張るしかない。 評価されない理由は鑑定して当り前のことを説明して話をまとめて来ただけであるとの結果に他ならない。沈着冷静に判断して多分そう。 その代わりにストレスが溜まる。忙しい割に金銭的には儲からない。 その作業や被災者とのやり取りの大変さを論じたところで、何も変わらない。 東日本大震災の時のその大変さが全く評価されず、微量ながら放射能を浴びつつ現場立会した事実も今となっては過去の1事象に過ぎない。 鑑定人は脇役でしか無い事実に基づく評価である。 ちゃんとやって当り前。 1日5件立会調査しても、FEEは1日分の日当報酬しかなく、 1日3件以上立会うと3件目からはボランティアでNO FEEと決められている。 悲観的に述べているわけでは無く、事実を冷静に見つめて論じている。 事実を理解して、受け止めて、日々現場に打ち込めば宜しい。 納得できるかどうかはあなた次第である。 蛇足ながら、最近の髪の毛が白髪が増え、髪が薄くなり、毛髪が細くなったから、放射能の影響と考え、医者に診てもらったら、加齢によるものであると診断された。ヤブ医者だったかもしれない。 平成28年6月1日
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