鑑定人の時間
昼間現場を回って、例えば3件廻ったら、夕方7時から夜の11時までが レポート作成という、大切な時間である。 これは昭和の時代からそう。 労働基準法等無視された労働時間になるが、仕方がない。 幸か不幸か小生の場合、経営者につき労働基準法は適用されない。
昼間、現場調査ができる明るい空の下は外廻り、暗くても事務所なら レポート作成という仕事ができる。
何度も申し上げるが、極論すると移動の時間,特に車の運転をしている時は、仕掛鑑定書を放置して、書類作成をサボッているだけである。 だからと言って、運転しながら書類は作れない。
現場往復8時間となれば、その日は休暇を取っていることと何ら違いは無い。 鑑定人の葛藤は正にここにある。
サラリーマン鑑定人時代、事務長が現場のデリバリを行っていた。 『ハマベ君、ゴメンばってん(悪いけど)、今日、現場3件行ってくれるか?』 いやそうな顔をすると、仕事だから、仕事を選ぶな!場所を選ぶな! と叱られて嫌々現場に行っていた。
複数の現場に行くことが、嫌いでは無い。その後の処理の時間を与えず、毎日、現場を入れてくるから辛かっただけである。
その事務長は現場経験が僅少であったから、ペンディングの感覚が無かった。
ドラフト作成や立会速報の作成の時間を平日の昼間に作ってくれなかった。 今でも思い出すと悲しくなる。
しかし、要領のいい小生は図面の清書に後輩を使い、当時ワープロ入力に 事務の女性にお願いして、作業的負担を軽減していた。 もちろん、後輩と事務員には普段コミュニケーションをとり、週末は食事を御馳走するという金銭的な投資を施し、ハートはグリップしていた。 こうやって、事務的な作業的な仕事を手伝ってもらっていた。 仲良しであるから文句も言わず、 『大変ですね。○○さんはハマベさんばかり現場をいっぱい入れていじめるから…』と慰められ、本当に助かった記憶がある。 その節はお世話になりました。
もう、20年以上前の話であるが、鑑定業界において、今現在、 平成28年になっても、この問題は解決されていない。
小生は年を取ってあまり眠れないから深夜まで、レポート作成して、 朝早く起床してまた書類を作る。 徹夜だけはできない53歳のロートルであるが、督促を受けない様に、日々、遅くまで、鑑定書を作成している。
同業諸氏が全く同じ状態と想像できる。 お身体ご自愛下さい。
平成28年6月13日
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