鑑定事務所の独立開業の相談多し
小生は福岡市のサラリーマン鑑定人として9年8ヶ月勤めて、今現在の事務所を 21年前に地元に帰り、立ち上げ開業した。 最近、独立して開業しようとする鑑定人達が小生によく相談して来る。
①~⑩がよくある質問である。 事例 ①自分でやったほうが儲かると考える →儲かりません。
②現状の給料に不満がある。 →もっと辛い給料になる場合が多い。従業員に給料を払う為、自分の給料が取れない場合が多々ある。
③借金が無いから大丈夫。貯金も少々ある。 →開業資金に500万円程準備が必要。運転資金は銀行から借りないといけない。
④売上げから経費を引いた金額が全部自分の金 →所得税,消費税,社会保険料,厚生年金保険料,顧問税理士費用, 事務所家賃,通信費,交通費,車両費が掛かる。あまり残らない。
⑤最初は一人でやるから大丈夫 →事務員が必要。
⑥個人事業主でやる →鑑定料から10%の源泉徴収をされるから法人にすべきである。 個人には銀行は金を貸してくれない場合が多い。
⑦○○保険の△△さんに薦められて開業したい。 →保険会社との業務委託契約書を取り付けるのに大変。 ※ちなみに弊社が現在取引いただいている某損害保険会社に仕事を頂くのに19年かかった実績有り。
⑧最初は自宅でやる →個人情報保護の観点から自宅と事務所は別にしていないと契約が取れない
⑨セキュリティ対策は大丈夫 →弊社は鉄骨耐火被覆造の事務所に監視カメラを設置して、ペンディングは 金庫に施錠保管しているが、それでも保険会社から確認を求められる。
⑩うまくいかなくても食っていける財力がある。 →弊社の如く中小零細企業でも年間経費が1,000万円掛かるが大丈夫?
夢を応援したいが目の前の現実をクールに列記した。
個人的には頑張ってねといいたいが、こんなものである。
独立など辞めて、サラリーマン鑑定人がおススメである。
会社経営等して、倒産したら大変である。 仕事ができる鑑定人がこの業界から去っていったりすることは できるだけ避けたい。
平成29年1月5日
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