消火薬剤の窒息効果Choke
バイクに乗るライダーはご存知のキャブレター(気化器)、そこにはフューエルインジェクション車を除いてチョークがついている。 昔は四輪車にもチョーク(choke)が着いていて、エンジンを掛ける時に、必ず チョークを引かないと冬場は始動しなかった。 小生の愛車はモンテッサホンダ社のバイクでインジェクションであり、PC制御でチョーク等無い。 ちなみに息子のマシンにもチョークはついている。 チョークで混合器を濃くして燃え易くして、エンジン内部のエンジンオイルを温めてシリンダーの内部収縮したピストン,ピストンリングを膨張させて、隙間を減らし、圧縮を上げて通常の運転が可能となる。
Chokeは窒息させるという意味であり、冷えたエンジンの始動時に キャブレターの中の混合気の空気を薄くしてガソリン等の燃料の割合を多くして、暖気運転の際用いる。 ちなみに暖機運転をせずに、バイクでヒルクライムをやってみましょう。 回転が上がらず失速し、転がり落ちていくことをお約束致します。
なんの話だ。車両は鑑定人は関係ないだろうと言われそうである。
Chokeとは息止め,空気遮断、ここを頭に入れると火災が解りやすい。
火災現場の調査に赴くと、全焼を免れた場合、焼損が無かった各室の 内装にピンク色の粉がまん延している。 そう、約款で言うところの『消防避難による損害』である。 被保険者が備え付けの消火器で消そうとした痕跡である。 幸い、消火活動をしているからモラルリスクの可能性が限りなくゼロに近づき 半ばほっとする。 保険金搾取目的の放火の場合、被保険者自身での消火活動は経験していない。
実際調査すると、消火薬剤の消火器の粉は手について、まとわりついて来る。 しかし、油性火災は水で消火できない。 天ぷら鍋の『天ぷら火災』のボヤの際、天ぷら鍋の火に水を掛けて 深刻なことになり、火傷をした被保険者や水を掛けた為に、もっと延焼した例が多い。
消火器を使いましょう。 消火器には酸素の供給を遮断する窒息効果がある。 Chokeである。窒息効果である。危険物取扱者のテキストには窒息消火 として解説がある。 薬剤でまとわりついて、酸素の供給を遮断し、酸素を窒息させて消火する方法である。
しかし、調査が終了し、現場を離れて手を洗うことができない時、 駅のトイレで一生懸命手をあらう。
近くに公園しかない場合は石鹸が無い。
弊社社有車には液体石鹸が常時、積んであるが、水が無いと困る。 ハンドルにピンク色の粉末が着く。A型の小生は綺麗好きで、そんなことは 許せない。しかし、契約者に挨拶をしてその場を離れる際に取り急ぎ 出発しないといけない。
こんな事(手が汚れることや煤のついた服で車のシートが汚れること) はきっと保険会社は知らないだろうなと呟く。
現場は汚れるから作業着である弊社ユニフォーム,ヘルメット,安全靴で調査に行くが、とある保険会社の社員から、鑑定人の作業着姿は被保険者に失礼であるからYシャツ,ネクタイをして現場に行く様に指導が来た。
指導してくる本人がクールビズでネクタイをしていなかったから説得力が 無かった。多分、関西風のシャレだったのかもしれない。 平成29年1月31日
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