他社の鑑定人事案の再立会 それはいつも一本の電話から始まる。 『他社の若手鑑定人が現場に行って、被保険者が納得できないと主張しているからハマベさん、あなたが現場に行って説明してきてください』 来た来た、鑑定事務所チェンジ立会である。 経験の浅い鑑定人が立会調査し、約款上、無責(支払対象外)の時、被保険者が納得いかない場合、弊社に依頼が来る場合がある。 はっきり申し上げて、 他社の鑑定人がやって、説明に失敗した事案を小生が行くのは好きではない。 しかし、仕事である。 依頼が有れば立会再調査と約款の再説明はやらないといけない。 他の鑑定人が正しいことを言って、先方が納得しないからと言って、 その鑑定人が間違いでは無い。 しかし、弊社は他社の若手鑑定人の失敗事案の受け皿的な存在になりつつある。 弊社にも若手は存在するが、立会依頼時点で、『これは多分もめるな』と考えた瞬間、立会は当然小生が行くことになる。 誰だってもめる案件はやりたくない。
損害見込みが5,000万円超の可能性の立会の方が、まだ遣り甲斐がある。 その様な事案は法人契約や紳士的な契約者が多く、約款上の理論で きちんと説明がつけば話はスムースである。 もちろん、例外的に揉める事案もあるが。
将来、鑑定人として、家族に誇りを持って、父親の職業を自慢できると のたまう従業員がいるが、実情は保険会社の査定社員と同じく、 現実的な辛い事案に忍耐力が必要であり、とてもとても、自慢できる様な仕事では無い。 これが、現実、でもここは日本、大和である。
石川県の金沢市に『有限会社大和鑑定』という会社がある。 なんと素敵な社名であろうか、弊社の名称も自信があったが、 同社のネーミングセンスには頭が下がる。 戦艦大和,戦艦武蔵の大和なのか 大和朝廷の大和なのか、いつか聞いてみたいと思いながら、20年経過してしまった。 男として申し上げると『カッコいい。ナイスな社名』である。 ちょっと脱線する。
この仕事を続けて30年、4月で31年目を迎える。 はっきり言おう。 この仕事はいいことばかりでは無い。
解決策は現場を楽しむことである。 どうしてこんな事故が発生したのか、どうして被保険者と保険会社が揉めているのか? それはすべてそこに、正に現場にすべてがある。 単なるボタンの掛け違いなのか、約款上の問題が被保険者の主張と どう異なるのか、現場には様々な人間模様があり、被保険者の人生観 がある。 楽しいと考えれば、なんとかなる。
不謹慎な発言であるが、そう考えないとこの仕事は続かない。 今回は忙しすぎて、小生の日記的な文章で誠に申し訳ない。
平成29年2月28日
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