鑑定人の知識は貸せない~工具は貸せない
知合いに工具を貸してくれと頼まれて、貸したら、ニッパーで硬い物を切断したのか、同ニッパーが刃こぼれしていた。 貫通ドライバーをハンマーの代わりに叩いたのか、柄の木が割れていた。 トルクレンチをラチェットの代わりに使い、傷だらけであった。 ちなみに、このトルクレンチは精密工具で、29,000円した高価な工具である。
工具は個人の財産である。メカニックや整備士が使う工具は自分の小遣いで購入した大切な一生物の道具である。 メカニックは自分の給料からコツコツと少しずつ工具を買って大切にして技術と経験と工具が財産になる。 だから他人ましてや素人には絶対に貸さない。 大事な財産を他人に貸して駄目にされたくない。
何の話だ。鑑定に関係ないと思うかもしれない。 我々は資格以外の財産として、現場経験が大切な情報であり、知識である。 この部分について、保険関係者である人物を名乗る人達から電話が入る。 その殆どが一般の契約者である。
『こういった場合、保険がでるかどうか(有責か無責か)教えて下さい』
『一般論でいいから、借家人賠償で、こうなった場合の支払い方法についてアドバイス下さい』…etc
はっきり言おう。この様な相談の電話は具体的な事故が発生して、 保険会社に事故報告をして無責になった事案が多い。
弊社以外の鑑定人が立会調査し、正しい鑑定,判断をし、無責となり、納得ができない契約者やその関係者がネットで同業者を検索して、 弊社への架電に至る。…殆どそう。
だからと言って、弊社の電話番号を電話帳やネット上から削除はできない。 実際、自分自身,弊社鑑定人が担当した事案は対応する。対応しないといけないであろう。
弊社と関係ない一般的なこの様な質問に対しては答えない。 電話を切る。
皆様ご存知の通り、他社の鑑定人が対応した事案について、クレームを言う際、弊社の名前を出されてしまう。
そして弊社は報酬ももらってないのに、保険会社や同業鑑定人から苦情の嵐となる。
そう、予想できるから、 一般的質問や個別の事案については回答を控えさせて頂きます。 …政治家みたいな発言で恐縮である。
平成29年3月24日
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