情報の単純化
一般に、人間は理解し易い様に存在や情報を単純化する。 楽な尺度で物事を考える。 人間は自分の頭脳の中の想像を超えて考えることができない。 なんて愚かな生き物であろうか。
まるで、車中に侵入した蜂やアブやハエ等の虫がドアガラスをガラスと認識できず、硝子に何度も衝突を繰り返し、外に出ようとしている様なものである。 人間も自分の経験や習慣を超えて、考えることができない生き物である。
現場立会時、近年は鑑定人と被保険者や被害者や修理業者と現場で面談 現場調査をする機会が多い。 そう、当方の味方は誰も居ない。 4名くらいの相手から、一方的にステレオで文句を言われてごらんなさい。 鑑定人としてでは無く、人としてホモサピエンスとして凹む。
それでも、約款上、免責条項に該当すると説明したり、 極め付けはアフロスである。
後者は調査後、回答を持ち帰るわけにはいかない。 現場で説明し、断わざるを得ない。 これしか方法は無い。
弁護士の先生と茶飲み話をした際、自動車保険の車両保険のアフロス事案があるが、馬鹿馬鹿しいとおっしゃる。 『ダメなものは駄目じゃん。』『だいたいさあ、事故が起こってから保険に加入して、数か月後の事故日を捏造して、あたかもついさっきの事故にでっち上げて、保険金くれなんてどうかしてる。これって詐欺じゃん。』 …素敵な人間的な発言の弁護士である。小生に本音を語ってくれる。
公序良俗に反する金銭請求ではあるが、別に訴訟なんてしなくても……。 保険金請求も請求権者の頭脳の中で、勝手に整理し、その勝手な解釈で 権利を主張する。
物を鑑定する役割の鑑定人だったはずが、近年は保険の周辺業務までやらないと仕事にならない。情けない限りである。
平成29年6月16日
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