保険会社を退職した御仁からの問合せ
その御仁は損害保険会社を中途(26歳)で退職し、全く別の職種に着き、 その会社で総務課の部署で経理担当になった。 一流大学を卒業して、一流損保に入社して退職したせいか、また 大企業の工場の経理部門への転職であった。
損害保険の知識があった為、会社の保険料削減の為、保険価額評価 の鑑定をして欲しいとの電話であった。
『○○さん、あなたが、保険会社に居た時はずいぶんお世話になりました。他業種でご活躍であれば安心しました。頑張って下さい。』
御仁曰く「今の会社で所有建物が複数あり、評価鑑定をして欲しい。 予算が無いので、鑑定料はただで、あ~、交通費くらいは払うから。」
『毎日すこぶる忙しくて、目途がつかないので、勘弁して下さい。』
そうやってお断りした。
そう、小生の本音は ただの仕事はできない。
鑑定したら、鑑定書という書類が残る。すると、何か問題が発生した際、その責任の所在は弊社に来る。 丁重にお断りすることが肝要である。
お世話になった事実は認めるが、それは仕事をした結果の対価を頂いただけであるから、お互いフィフティーフィフティーであったはず。
商業取引であっただけである。
お世話になったから、退職した保険会社社員と親しくしていたいが、 越権行為はやめてほしい。
その様な元社員は新しい職種でも、自分の会社から取引先にお金を払ったなら、自分が今後優位に立つと思うのであろう。 仕事をもらうほうは、その御仁に頭を下げているのでは無い。 その会社に頭を下げているのである。
結果として、その元保険会社社員は転職先の会社を1年で退職した。 まだ20歳代後半で、恐らく28歳くらいである。
世の中をわかってない。 仕事を引き受けなくて良かった。
平成29年9月5日
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