1年経過すると文字が消える名刺
何を隠そう、小生の実家は町工場の印刷工場である。 何度も言うが、大正時代から続く印刷屋の3代目の長男のくせに実家 も継がず、揉め事の多い鑑定人をやっている。 初代の印刷工場を開業した祖父には申し訳ない。 次男が跡を継ぎ、幸いにして実家は継続して印刷工場として、中小企業 ながらも、人材の雇用に協力して、日本を支えている。 次男には頭が下がる。
長男としての責務を果たさず、鑑定人として、人生の引退までの最終階段を登りつつある。 『天国への階段』であれば問題無いが、、
小生の名刺は1年過ぎると文字が薄くなり、消える様に細工してある。 印刷屋のせがれはその様な危険防止回避が得意である。
そうしないと、現場に単独立会調査した際、被保険者がその名刺を保存している場合が多い。 風災等で立会調査し、保険金の支払いが終了して過去の事案のはずが、ここ長崎県においては、5年程経過して、また台風等で被害にあった被保険者が弊社に事故報告してくる場合が多い。
勘弁してほしい。 弊社は関係ないにもかかわらず、その事故報告に対して無下に対応する 訳にもいかず、『事故の報告や通知は保険会社にして下さい』と返答する。 すると「サービスが悪い」なんて言われるから、 弊社は鑑定会社であってその事故報告者との利害関係は無く、 改めて被害にあった調査が弊社に 来るかどうかは保険会社次第である。
事故報告の原因は弊社が別件の事故で5年程前に名刺を差し出したせい である。 初対面の方に名刺を手渡すビジネスマナーはこの仕事においては?の場合がある。
東日本大震災の時、名刺を渡した為に、保険金支払いの督促が弊社に入電した時、弊社が保険会社に報告してその成り行きを折り返し電話なんておかしい ことが多々あった。こっちはレポートは提出済みであることなど通る訳も無く、伝わらない。 その様な過去の経験を学習し、この名刺を使用することとした。 以前にも述べた様に、被保険者に携帯で電話した履歴から、携帯電話に架電がある時の苦労は言うまでも無い。
小学校の校長先生であった伯父に『おじさん、定年後は町長に立候補したら?』と僭越ながらアドバイスした際に、「ひろ(小生のこと)、町長になったら、休みが無い。更に、この町は水道が断水してらちがあかないからと町長の自宅に電話が入る。おじさんは老後は魚釣りをして暮らしたい。戦争で機関銃を扱い、国にも貢献してきた。魚釣りくらいして過ごしたい。」 しかし、世間はその経歴を許さず、町の助役に就任し、多忙な老後であった。
の様に、終了した事案の契約者や被保険者からの次の事故については関係を絶ちたいものである。 平成29年11月7日
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