かもめはカモメのはずが 火災保険の約款改定
受験勉強で疲れていた高校3年生の時、海岸で空を飛ぶかもめを見て、 物思いにふけっていた。37years later. 昨日、海岸で同じ風景を見たら、やはりかもめが飛んでいた。 37年前のかもめの子孫であると思われるが、37年前のカモメでは無い。 種の保存で同様の種類の鳥が飛んでいただけである。
各社オリジナル保険となり、汎用約款ですら、改定されてしまい、 昔、研究し議論した約款やマニュアルが使えない。 同じ名称の火災保険であるはずが、水害が実損てん補に変身していたり、 臨時費用保険金が不担保になっていたり、残存物取片付費用保険金が 損害額に含まれる契約になっていたり、 臨時費用保険金が30%から10%になっていたり、 まさに支払漏れが発生し易い内容であったり、 逆にひとつ間違えば過払いになる内容である。
各社『支払い漏れチェックリスト』が存在するから支払い漏れはまず無いから 安心である。
しかしながら、各社バラバラになってしまった汎用約款はもはや書面では無くなり、web約款となり、立会依頼書ではその契約の内容がわからない。 その都度、保険会社の担当社員に問い合わせしないといけない。
企業物件など保険会社のデータに反映しない内容の保険も多く、 契約書の写しである台帳を本店経由で、入手して、保険金の計算となる。
そう、35年前のかもめが現在のカモメと違う事に似ている。 見た目は同じでも、世代交代がなされ、その性格が違う様に。
特にびっくりするのは商法で言うところの保険価額が無くなり 保険金額限度の新価実損払いなどの火災保険が存在する。 じゃあ、損害額だけ調査すればいい…とはならない。 査定サイドからは当然保険価額を算出する様に言われる。 『なんだ、作業は全く同じじゃん。』…となる。
それよりも保険料を下げる手法で保険金額設定を保険価額の1/2で設定 したり、目先の客の負担のみ鑑み、他社との価格競争の為、免責金額を 高く設定したり、費用保険金を不担保にしたり、代理店の諸氏の立場や 契約者の経理担当の経費節減の努力は理解する。
しかしながら、被保険者が深刻な事故に遭遇した時のリスクはもはや 議論されていない様な気がする。
保険料を下げたら、補償内容はそれなりになることが吹き飛ばされて しまった。
昔のかもめが現在のカモメになっている様に、単なる外観上の相似で 中身は変わってしまった。
平成29年12月25日
|