アロンパイプ用接着剤
世間に有名な瞬間接着剤:アロンアルフア (Aron Alpha) はメーカーが 東亞合成株式会社であり、それとは異なるので注意賜りたい。
日本水道協会規格品であるメーカー:アロン化成株式会社の アロンパイプ用接着剤は低粘度速乾性の硬質塩化ビニル管継手用の接着剤である。
使用上の注意事項に ・接着剤の塗布は薄く均一に継手,管の順番に塗って下さい。 ・接着剤の塗布後は素早く差し込み、抜け戻りをふせぐ為に管を 押さえ て下さい。 ・管接合は面取り・接着剤の塗布・通風・通水洗浄等を適切に行わない とソルベントクラック現象や異臭味。・漏水事故の原因になります。
…と記載がある。
そう、保険業界では普通によくある漏水事故で継手エルボ,チーズの接合部に使用される接着剤である。
ソルベントクラックについては過去に記述しているので、参照願いたい。
抜け戻りは小生の持論でスプリングバック現象と似ている。
無理やり差し込むわけであるから、抜けようとする物理的現象であり、驚くことでは無い。
それくらい、キツキツに接合しないと漏水事故が発生する。
現場ではそのスペースに合わせて、配管を切断し、接着剤塗布後に手で 差し込む、普通の事象である。 配管の納まりの仮設組立で接着剤を塗布するのを失念して、引き渡しした場合等に後日水圧が掛かった場合に接合部が外れる。
そう、接着剤をつけて配管しても『抜け戻り』があるのに、接着剤を塗るのを忘れると、その現象が加速する。
無理やり嵌め込んだ配管は物理的に外れようとするのである。 その外れ防止が接着剤である。
十分な乾燥が必要にも関わらず、工期短縮の問題から塗り漏れがあったり塗ること自体を失念してしまうことが多々あり、漏水事故が発生し、 鑑定人立会となり、被害者からお叱りを受ける。
これが漏水事故の一連の流れになる。
塗り漏れ(塗りが少ない)等、ヒューマンエラーで起こることは避けられない。 設備業者が賠償責任保険に加入することは大変必要な事項であるが そのせいで、我々が事故発生後現場に行き原因追及でその様な 事態が明確になる。
接着剤を塗布していても振動,凍結等 様々な要因で外れる場合があり、設備の施工業者が悪いわけでは無いこともある。
配管の外れが直ちに施工業者である設備屋に直結するのもそれは違う。 漏水事故の原因調査は難しい。何が難しいかは責任の所在であり、 鑑定人諸氏は大変苦労する事案である。
プラモデルをつくる際、刷毛で接着剤を塗って、剥離しない様に 輪ゴムで固定して一日放置していた幼少時の記憶がかぶる今日この頃である。 平成30年2月7日
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