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  ドローン調査の悲劇
ドローン調査の悲劇

Based on a true story

ある温泉旅館に風災の立会調査した際、屋根の損害があり、最上階が雨漏りしていると打診があり、弊社に調査鑑定依頼が保険会社から来た。
温泉宿の品のある女将と面談し、いざ調査という時に、屋根に登って調査して欲しいと懇願された。

おいおい、11階建の屋根は軒高33mである。誤って落下したら、小生の人生はそこで終了する。

一般的にRC造の場合、陸屋根が多いが なんと江戸時代から続く老舗の
温泉旅館につき、昭和の時代に木造からRC造に変更した際に、
屋根を瓦葺きにしたとの由。
外観は木造風に見える老舗温泉宿でお洒落な建物である。

 足場を組まないと登れないと提言すると、11階の客室ベランダから梯子で登る様指示があった。

 命綱の手配は? 
 
 そう、他人である鑑定人がする事に安全など配慮が有る訳も無く。

 遅れて修理業者が来た。女将は鑑定人と一緒に業者にも屋根に登れと指示を出した。

業者曰く
「ここは地上から33mある。誤って落ちたら下が(1階客用駐車場)コンクリートである。
安全を確保しないと私か鑑定人が落下して死ぬ。バケット車でも届かない。
足場を組んでから屋根の調査と応急処置をしないと無理。」

女将曰く『じゃあ、保険屋さんだけ登らせればいい。
その為に高い保険料を払っているんだから。』
…もちろん、保険料は弊社はもらってない。

結局、梯子を業者が押さえて、小生が登らされた。屋根上は地上36m、
強風が小生をいじめる。

 現場調査は完了し、小生が撮影した画像が欲しいと関係者が言う。
『個人情報と企業情報につき、画像はお見せできるが、データはお渡しできない。必要であれば、まず、保険会社のOKを取って頂いて宜しいでしょうか?』

と発言すると、女将は直ちに加入した保険代理店に電話し、大クレームとなり、ボタンの掛け違え状態で、小生が悪者となり、火災新種SCにもクレームとなってしまった。

 保険会社の結論は小生を本件から外して別の鑑定人を派遣するということで決着し、小生は現場から引き揚げた。

…結局、危険を冒して、屋根に登って撮影した小生の写真は無駄になった。
女将には腹が立つが、ご依頼頂いた保険会社の指示であるからしょうがない。

 小生はこの屋根画像のデータを消去しないとまた保険会社よりお叱りを受けるからSDカード内のデータを消去しようとしていた矢先にこの事件は発生した。

後日、弊社とは別の鑑定人が危険性を回避し、ドローンを飛ばし屋根の撮影中に発生した。

宿泊客からの110番通報である。

そう、そこは温泉宿である。露天風呂が存在し、ドローンで丸見えである。
その鑑定人は当然、露天風呂の女湯の撮影などするわけがないのであるが、女湯の宿泊客はホテルに怒り心頭で、ホテルは客に事情を説明し、謝罪したが、警察まで来てしまい、かなり注意を受けたらしい。

その後、保険会社から小生が撮影した写真が必要となったから写真を提出して欲しいと連絡があった。

小生の写真をもとに、3社目の鑑定人が鑑定するとなったらしい。
調査の対価である鑑定料を貰えないなら、小生にその協力はできない。

ましてや依頼自体がキャンセルになった事案の写真を小生が提供したとなれば
個人情報と企業情報の漏洩になるからと丁寧に辞退した。

1ヶ月後、また小生に仕切り直しで、鑑定依頼が来た。
大切な保険契約者であるから、何とかしたいとおっしゃった。
現場にて苦労して、危険を冒して、屋根調査と写真撮影をしたのにキャンセルされて、もう一度依頼など小生はやりたくないとお伝えしたが、保険契約者保護の観点から、いかなる理由があっても、保険金支払い対象の場合はご協力をお願いしたいとの流れとなった。

皆様、ドローン撮影はちゃんと許可を取って調査を致しましょう。
仮に許可が出ても、温泉宿は露天風呂があるから、やめましょう。
すべての責任はドローンを飛行させた本人にしか発生しない。
昔流行りの『自己責任』である。

平成30年3月28日


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