誤った指示Part3 時を同じくして、査定担当者が弊社に 「現場の泥は取って(採取して)きたか?」 と、質問があった。 焼場の写真は既に提出済みである。 『あのう、目的建物は鉄筋コンクリート造であり、床は土間コンクリート打設ですから泥は無いですよ。』と説明したが、 基礎の裏には土壌があるから、それを採取してくるべきだとのたまう。 本件はRC造の分損火災であり、出火は2階からであり、仮に1階に泥が 存在しても、油性反応は出ないし、火元や罹災原因,罹災状況,現場写真はすべて提出している中での質問である。
まあ、俺の言うことが聞けないのか状態での質問の中で、「本店に確認したら、焼損した建物の泥をスコップで採取して、科学的な鑑定機関に提出しろと言っている。」との発言、それと入金確認は営担(営業担当)からクレームが入ったからこっちでやるからいいよとの由。
社内の打合せはしていないのかわからないが、既にリサーチ会社も調査に入り、小生は3回も現場に立会調査に赴いている。 「現場にもう1回行って、泥取ってきて下さい」 泥採取は木造の在来工法のベタ基礎以外の場合の手法であり、本件は構造が異なると何度説明しても聞く耳もたずであった。
『僭越ながら、御社の所長も営業の支社長も現場に同行してますし、 泥が無いことやその他の情報は弊社の提出した書類からご判断下さい。 泥は無いんですよ。土間コンですよ。更に出火は2階からですよ。 今、泥採取に向けての有無責の判断の状況は既に終了してます。 今更、何を求めているのか、理解に苦しみます。』 …もちろん、この様な説明に何の効果も無く、また現地に立ち会うことになった。
そこまで言うなら、担当者も現地に来るように、弊社からもお願いした。
そしてまた事件は起こった。
4回目の立会に代理店(収保数億円のメガ代理店)の社長も来た。 「このお客さんは保険料を大量に頂いている大口の契約者で建物も 4棟所有している方でモラルリスクは無い。 もう、保険金の計算だけして現場調査をしないで欲しい。既に、客からいくら払うのか?いつ払うのか?と質問があっている。」
担当者曰く「ところでお宅は代理店開業して何年目?」
代理店社長曰く「今年で29年目だが、文句あるか!」
担当者曰く「4つも建物を持ってる(所有している)なら、1つくらい焼けても住むとこありますね。自分で火を着けた可能性は否定できない。」
まるで、この火災が保険金詐欺行為の疑いがあると言ってしまった。 保険金不正請求の疑義があると主張する御仁であった。 口論になった担当者は25歳で入社4年目で火災のベテランとは言いにくい。
小生の経験上、自放火は現場ですぐわかる。 本件は全く問題ない支払い可能事案と思っていた。
しかし、担当者は最後まで、自放火の疑義を主張し、代理店の社長と 口論になり、ついにその社長が切れた。
一番の不幸はその現場に居合わせた小生であることは否定できない。 そーと離れたところで、待機した。
…続く 平成30年4月26日
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