評価鑑定(平場鑑定) 追加洗いの靴下
洗濯機に洗濯物を入れる。 洗濯機が回転し出してから、 『あっ、このタオルも洗濯しなきゃ。今履いてる靴下も入れよう。今から風呂に入るなら、下着も全部洗濯機に入れてしまおう。』 日常茶飯事の人間としての行動である。
評価鑑定で神社仏閣を調査鑑定依頼を受けた時に 営業店の社員が現場でのたまう。 「その建物も評価して下さい。鳥居や大門も評価しといて。手水舎も入れといて。」 こら、簡単に言うな。神社の鳥居なんて、事故はまず無い。 そんなものまで調査して評価額を出しても、客への保険料見積書に 入れないだろう……と思いながら はい、了解しましたと寸法を測る。 ああ、これ天草石でできてるし、多分江戸時代建立のやつだ等と頑張る。
まるで、前述の洗濯機の靴下である。 仕事(洗濯)している時に追加の仕事(追加洗いの靴下) 散々苦労してすべての金額を算定して、鑑定書と鑑定料を請求した。
ここからドラマが始まった。 鑑定料を請求して、半年過ぎても入金が無い。 営業担当者に連絡すると、 『ハマベさんの鑑定書を先方に渡して新規保険契約をとりに行ったが、 保険料が高いと言われ、保険は他社で契約となった。 だから、保険契約がとれなかった以上、鑑定料はお支払いできない。』 これが、現在の評価鑑定の実態である。 苦労して仕事をして、レポートをまとめて提出しても、保険契約が締結 できなかった場合、評価鑑定料を払わない御仁が多々存在する。
交通費と日当とそこに掛かった20日間の労力はすべて踏み倒しされる。 散々人に命令しといて、ただである。 従って、弊社はそれ以来、評価鑑定は受注しないことと決定した。 依頼があっても、断る。ただの仕事はしない。
一番腹が立ったのが、小生の評価鑑定書が一人歩きして、ご依頼保険会社の 客でもない神社から質問が来た。 そう、弊社作成の評価鑑定書が保険会社の保険料見積書に添付されていたのであろう。 保険会社が契約がとれなくても、弊社作成の評価書は回収していない。 他社に契約した権禰宜から、「鳥居の金額の算定方法を教えて欲しい。」 と連絡が入る。 権禰宜(神職の役職)曰く、「ハマベさんの評価鑑定書を他社の保険会社に見せて、保険料の相見積書をとって、他社に替えたけど、その保険会社が鳥居を 保険の目的にしてくれなかったが、当神社としては台風で鳥居の損害 が出た時の為に保険を手配したいから、教えて欲しい。」
誠、神職は一般庶民とは異なる脳の構造である。 弊社は保険会社からの依頼で動いたから、勝手にそんなことはできない。 『弊社に依頼のあったA社に聴いて下さい。』と答えると A社を裏切ってB社になさった客に教える義務はございませんと丁寧に 断られたから、ハマベさんに聴いているとかなんとか言っていたが、 弊社はその仕事で1円ももらえなかったと説明し、丁重にお断りするしか なかった。
平成30年8月14日
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