ボンドブレーカー 格言:鑑定人はボンドブレーカーである。
That thing is a heartbreaker for me. (その事は胸が張り裂ける思いだ)
と小生のハートが辛いことでは無く、ハートブレイカーでは無く、 外壁のサイディングの目地のブルーのボンドブレーカーについて記述する。
地震保険の事故で現場立会して、割損したサイディングの目地を見ると、 劣化して痩せたコーキングの裏や地震で剥離したサイディングのコーキング目地 の後ろに鮮やかな青色の物体を発見できる。
住宅等で用いられる外壁サイディングの目地はコーキング材で気密性や防水性を目的として目地や隙間に打設されている。
横羽目サイディングの目地コーキングは、建物の外壁に縦のラインで施工される。
本来、コーキングは温度や湿度の変化によって伸縮したり、地震の揺れや台風等の風圧でたわんだり、位置がずれたりする動きに追随し、気密性や防水性を確保する為に使用されている。
この際ボンドブレーカーの存在があれば、サイディングが2面接着であり、良好な施工だったことが、確認可能である。
そもそも、住宅建築においては、外壁目地コーキングは2面接着を施工 するのが基本である。
目地には、横2面、底1面の計3面のコーキング付着面がある。
コーキングをそのまま充填すると目地底と側面2面の3面接着になってしまう。 この底面の接着をさせない接着方法が2面接着である。
その為に、底面には鮮やかな青色のボンドブレーカーを挿入する。 要はボンドブレーカーを目地底に貼ることによって3面接着を防ぎ、2面接着することが出来る。 ところが、現場立会調査をすると、ボンドブレーカーを挿入せずに、3面をコーキング打設した物件が多々存在する。
3面接着にすると目地部の伸縮にあわせて適度に動けなる。 横2面なら引張り合うだけで目地部の伸縮にも何とか適応してコーキングも 切れにくいが、3面になると引張り合っているところに、さらに下から引張られる為、コーキングが切れたり、破断してしまう。 現実にそうなっていた。 そう、3面接着はよろしくない。2面接着がいい。それは正にボンドブレーカーの存在意義である。
施工が終わると、コーキングの後が見れないから、ボンドブレーカーを入れてコーキング打設していたかどうかはわからない。 既存のコーキングを剥がすか、地震等の事故が発生してわかる。
保険業界において、鑑定人不要の議論が多いが、事故が発生して鑑定人 の存在が必要とわかる様に、鑑定人はボンドブレーカーであるかもしれない。
平成30年9月14日
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