チビタケナガシンクイ虫の損害Part1
20年前の事象であり、裁判所事案であった。 もう既に時効である。
新築の純和風住宅の木舞壁(竹組をして土壁を塗り表面に漆喰を金鏝仕上げ)から大量の虫が発生した。 チビタケナガシンクイ虫という大害虫である。
この害虫は著しく成長が早く、約1ヶ月で成虫になる。 この害虫は檜材やラワン合板や高級家具の桐材も食害する。 食害した穴から粉状のものを落とし、室内が糞だらけになり、汚損著しく、毎日清掃しても無駄である。 原因となった竹材は薬剤が浸透しにくいために、根本的な駆除が困難である。
単純に竹材を新築現場に納品した業者が新築後の所有者に訴えられた。 竹材販売業者が賠償責任保険に加入しており、 竹材販売業者の生産物賠償責任保険で小生が現場立会調査した。
結論から言うと、裁判になり、小生に調査依頼をした保険会社も 弁護士をたてて、争ったが、負けてしまった。
『乾燥させた竹を消毒して売って、しかも家1軒分の竹と言っても50,000円しかもらってないのに、家の新築分の金額〇○○〇万円建替え要求なんて、信じられない。』と竹材販売業者は男泣きした。
いろいろあって、3年間の裁判の中で、過失を認めざるを得なくなり 賠償することで、方向は決まったが、既存建物の解体と新築見積金額全額を支払うことになった。 修理可能であることの主張は裁判所で却下され、3年かけて敗訴した。 新築見積書が相場を逸脱していることや、本来、修理可能であることを主張したが、相手側の敏腕弁護士に負けた。
やっぱり、報酬が高くても、勝率の高い弁護士は違うなあと思った。
当然、裁判所では加害者側の鑑定人という扱いで、相手側敏腕弁護士は小生を極悪人に仕立て上げ、当方も頑張ってベストを尽くしたが、負けた。
誰とは言わないが、相手側弁護士は小生も何度も面談したことのある 優しく温厚篤実な人間で、尊敬に値する高学歴の紳士であった。 お洒落なジョークで会話する長崎の素敵な好印象の御仁である。 個人的には仲がいい先生であり、小生に牙をむくことは無いし、 小生をハマベ先生と呼んでくれて、よく建物の耐用年数について 議論したり、小生の事案でこの弁護士と共に裁判で勝訴したこともあり、仲良しだと思っていた。
しかし、これが、敵に回すととんでもない奴であることを裁判所で 知ることになった。
……続く 平成31年2月15日
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