あまりにもミスマッチ その3
長野県の白馬村、スキーの聖地であろう。ペンションが多い。 そしてその木造のペンションで ある事象が発生した。
氷柱(つらら)である。
九州出身の小生は生まれて初めて円錐形の直径のでかい約φ70m/mくらいのつららを発見した。
これは落ちてきたら頭に刺さる。
もしそうなったら、保険業界から物笑いの種になること間違いない。
木造建物の基礎のクラック調査をしていると丁度 真上の風景がつらら の先端の尖った部分である。
長野県の氷柱は九州のそれと規模が違う。
生意気な他社の新人研修ではあるがこいつに基礎クラック調査をさせて、 こいつの頭につららが刺さることは非常に面白い。 しかし責任の所在はきっと小生になる様な気がした。
いけ好かない野郎であるが、何かあったら、小生のせいになるから、 基礎のクラック調査をする際には軒下のつららを確認して安全を確かめる ように提言した。
その時であった。
急勾配の鉄板葺き屋根に積雪した白い大量の雪が滑り落ちて来て その新人は埋まった。 幸か不幸か、その新人に怪我は無く、埋もれた雪の中からおもむろに 出て来た。 納得できない采配に白馬村の天使がちょっとした いたずらをした様な気がしてならなかった。
いわゆる屋根の雪崩みたいなものであるが、 粉雪が空中に大量に舞い 白い天使が空中にいるかの様な 錯覚を覚えた。
その日は合計4件現場調査を行い、対策本部に帰った。
報告書の書き方まで教育したくなかった小生は 本日の立会調査報告書を全部一人で仕上げて提出して終了。
レポートの書き方までは指導しなかった。 提出した時刻は夜中の11時である。
もし、この新人に報告書の書き方まで教育していたら、翌日になる。
白馬村の天使のいたずらに感謝してホテルに帰った。
令和1年9月19日
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