投げつけられた鉄板を軽やかによけた身軽な鑑定人
現場で真面目に仕事をするが、そのすべてが単独立会であるから、 現場の様子や,交渉のやり取りは残念ながら保険会社が見ていない。
この被保険者の事案は昨日今日と4件目、いずれも保険金請求斡旋業者がらみの長崎市での雪災で樋が曲がったという不正請求である。 トータルで7物件7事故の請求、何かで儲けて不動産を多数所有の御仁。 しかも全部3年前の事故との申告である。
保険金不正請求と判断して現場において、被保険者にお断りを していたところ、威嚇の為か、被保険者が車の段差用の鉄板を小生の 足元に投げつけた。
運動神経のいい小生は軽やかに避けて、足は無事、しかしながら、 着地の時に膝の間接を痛めて、激痛が走る。 そんな事をされたら、保険の議論は出来ないとお伝えし、 その場を去った。 翌日、病院に行った。 今もコルセットをして現場調査に行く毎日である。 年を取ると、治りが遅い。 半月板損傷との診断であり、本件は加害行為かどうか一人で真剣に考えた。傷害未遂事件である。
依頼先に報告したところ、本当に投げたのかどうかわからないし、 誰も現場を見ていないからハマベさんがそう言っているだけで、 被保険者は悪くないかもしれない、たまたま鉄板を投げた場所にハマベさんが居ただけで、わざとではないかもしれないとのご英断を頂戴した。 …現地にいかずによくそんなご判断を下せるなと思った。
この様な事案は弊社従業員を連れて行ってビデオ撮影していないと証拠が無いなぁと感じた。
保険金不正請求が7件の被保険者に不正な請求のお支払いはできないと申し上げた小生は悪者となり、大口代理店までからみ、小生はこの担当鑑定人から、外され、本件は小生の手を離れた。
何だ。真面目に働いても、現場を誰も見ていないから、結局鑑定人が悪者かぁと思いながら、腹が立ってしょうがなかった。
後日、知合いの調査会社(モラルリスク調査)の知合いから電話をもらった。 「ハマベさん、○○さんのところにハマベさんの名刺があったよ。 ハマベさん、この人の現場に行ったと?(行きましたか)」
『行ったばい。○○さんから鉄板を投げつけられたばい。△△さん、どこの損保の依頼?』 「どことは言わんけど、ハマベさんの依頼されたところと違うよ。重複契約でこっちの損保は保険金不正請求で払わんと言って頑張ってるけど、、、ハマベさんの依頼されたとこは払ったって言ってるぞ。」
「払わんっていうハマベ鑑定人に鉄板を投げたら、保険金を払ってくれたって言ってるけど、違うよね。」
鉄板を投げた事実は間違ってないけど、その先は知らないと答えて 電話を切った。
同一建物,同一被保険者の所有で重複契約であったが、A社は支払って B社は不正請求と判断して、モラル調査会社までいれてお断りするという 事実、A社の為に無責を主張して危険な目にあったが、 A社は弊社の代わりに他社の鑑定人を派遣して終了とのことであった。
どうも、全部認めて払ったかもしれない。 たかだか3年前のペティークレームの雪災事故と判断したのであろうと想像する。
もし、鉄板が足に直撃した場合の骨折を回避する為に、鑑定人の皆様安全靴の着用は必須でございます。
まあ、弊社は元々工場物件の立会が多いので安全靴とヘルメットは常時携帯しているので、安心である。
あの時、鉄板をよけずに負傷して、110番通報したほうが良かったかもしれない。 しかし、足を怪我したら嫌だし、骨折の痛みはよく知っているから よけちゃった。いや、痛みを回避してしまった。
『自己責任』、いや『事故責任』でしょうか、世知辛い世の中ですなぁ… 令和1年11月14日
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