広域災害発生時の一般事案の弊社への依頼
面白ネタであるが、 同業者しか理解できない漫才風のやりとり
「なんとかお願いします。鑑定事務所にあちこち断られて、 お宅で5社目です。」 …なんて失礼な方であろうか? 俺んとこは5番目の位置にあると告白して下さっている。
ある意味正直な女性担当者であるが、この人は多分、肥った人に対して ボリュームのある人ですねなんて言わず、デブですねという人であろう。
『あのう、失礼ですが、大手の鑑定事務所に断られてうちですか? 今、台風〇〇号の立会で多忙で、弊社みたいに小さい会社は余計無理ですよ。』
「そこを何とかお願いします。」
『ちなみにどこの現場ですか?』 …この一言が命取りとなった。
弊社は九州の西側の長崎県である。 「え~っと、宮崎県の都城市というところですよ。」She said.
『無理無理、長崎県から高速道路使っても現地まで片道5時間ですよ。 ましてや本日は台風△△号が接近してて、移動は強風で危険ですよ。』
…もちろん、現場の鑑定人が移動中に大けがしようと事故を起こそうと 自己責任であり、依頼した保険会社は関係ないから、無理やり現場に 行かされる。
その事案で結局現地に向かったが、強風で高速道路を走れず、下道で現地へ10時間掛けて到着し、漏水事故でわずか20万円程の事故であった。
大至急来いと保険会社に熱弁をふるった、うるさい契約者であったが、そのくらいの損害で台風の強風の中、大至急対応を強いるのはどうかなと思った。
※何社も断られた立会依頼を引き受けてはいけない。 責任だけがこちらに来る。
担当者が感謝の言葉を述べるのはその瞬間だけであり、事案を解決して終了させても感謝されることは無い。
令和1年12月23日
|