現場調査中にまた火が燃える その2
その損害の深刻さや支払保険金の高額な事案であるから保険会社の 本店稟議案件である。
損調部長が弊社の立会速報を読んで後、査定担当者から弊社へ 電話が来た。
査定担当者said. 『損害が大きいので、○○部長が御社では鑑定は無理と判断しまして、福岡市の大手鑑定事務所に再鑑定依頼することとなったので、もういいです。交通費と日当の請求だけ下さい。』
「えっ… そんな馬鹿な」弊社従業員△△君said.
小生発言 「おい、△△君、しゃあない。キャンセルだろう。交通費の請求書を 作って郵送しとけよ。後で個人情報やら企業情報の漏洩て言われたら いけないから、資料は全部シュレッダーにいれとけよ。 後は大手の□□鑑定事務所がするんだろう。 写真のデータも消去しとけよ。 後で面倒くさいことになるのは避けろ。うちはこの件から降ろされたんだからね。」
△△君said. 「社長、そんなことでいいんですか!迅速対応しろと指示があったから、休みの日の土曜日に行ったじゃないですか! 焼残物の中から機械の型式まで調べたのに。」
従業員の怒りもわかる。 俺に文句言うなと指導し、その従業員をなだめた。
その後フォローの小生発言 「おい、△△君、この件は複雑怪奇な事案だし、出火原因も問われるし、超過保険ぎみだろう。だったら、最後揉める事案だし、キャンセル言ってきたのは向こうだし、前向きに考えろ。面倒な仕事が消えたと考えろ」
弊社の真面目な従業員△△君は急に明るい人物に変身して、 今日は早く上がっていいですか~ルンルン ってな感じで 夕方6時頃帰宅していった。
そうなのである。 複雑怪奇で事故原因の探求が困難で調査に何日も掛るし、 深刻な本店稟議案件なんて受注しないほうが幸せである。
少々、後ろに引けば、キャンセル頂きラッキーと考えるほうが宜しい。
木を見て森を見ずの格言の如く、長い鑑定業務の人生の中で考えると 大したことでは無い。
…その3に続く
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