屋根に登れの指示 最近よくある事象
保険会社の火新で書面査定で他の鑑定人がチェックして協定に困った場合に Away鑑定人である弊社に依頼が来る。 そうすると、提示金額に不満のある代理店や契約者から屋根に登って確かめろと指示が来る。
『あのう、元々の数字出したのは俺じゃないけど』…と思いながら
外部足場等の安全に対して危険防止,落下防止策が施されている場合には簡単に登るが、不安定なはしごで1階屋根に登って、屋根上からそのはしごを2階屋根に掛けて登るのは2人掛りでやらないと危険である。
1階の瓦屋根にはしごを載せて2階の軒先に掛けることは登っている際に間違いなくはしごの脚が滑り滑落する。
過去に落下して鑑定人が死亡した実例がある。
支払保険金が少ない、または吹込みで無責事案の現場では 鑑定人は契約者,代理店の敵となる場合が多い。
残念な事に、鑑定人が屋根から落ちて大怪我したり、死んだところで、保険業界や保険会社,代理業,契約者にとって痛くも痒くもない。
落ちて死んだら違う鑑定人の派遣を要請すれば事足りる。
悲観的で申し訳ないが、この事をはっきり現場で言われた時はびっくりしたが、本音で話して頂いて良かったと思っている。
大口の医療機関の事務長と大口の収保5億のプロ代理店2名の発言であった。
『絶対、落ちてたまるか』と奥歯を噛みしめ、弊社従業員と2人でヘルメットと地下足袋、滑り止め付きの軍手ではしごを固定して登って調査した。
カメラは一眼レフを屋根上に持っていけないから、ハンディーの広角デジカメを胸ポケットに入れて屋根上で撮影、夏場の瓦の上は暑すぎる。
炎天下の屋根上の暑さはマスクをつけていられない。
ヘルメットの隙間から汗が落下する。マスクがむれてきて外した。 悲劇はそこで発生した。
「こら~!マスクば外すな!お前の病原菌をまき散らすな!」
コロナウイルスの影響でマスクを取ったらそれこそ鬼の首を取ったかの様に責められる。
おいおい、地上から俺たちをスマホで撮影すんなよ。
遠目から一瞬のマスク外しをスマホの動画で撮影して、証拠として 保険会社に報告された。
そして、保険会社から「なぜ、マスクを外したのか?」のヒヤリングである。
事情を説明しても、所詮いちゃもんである事を告げても弊社が悪いと なり、弊社は経緯書の提出を命じられた。
炎天下の屋根にはしごで登る危険性や落下の危機よりマスク外しのほうが 問題であるらしい。
世知辛い世の中ですなぁ~令和2年8月4日
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