浮浪者の住む家 その1 その家のオーナーは県外に居住しており、近所のかつて仲の良い高校の友達から県外(東京都)の所有者に連絡があった。
その内容は台風で屋根が飛散して雨漏りしている感じだから、、、との 事で、東京都内在住の契約者が保険会社に事故報告したものであった。
あいにくと契約者は遠方に居て、物件を見ていない為、その物件を見るのは保険会社にまかすという事でA火災保険会社から弊社に調査依頼が来た。 オーナーが来れないならとりあえず現場に行って来ますと契約者に電話約束して現場に赴いた。
現地にいったら、ベランダに洗濯物が干してあり、そこには入居者がいたから、ピンポンして屋根と内装の被害を見せて欲しいとお願いした。 名刺を渡して、建物所有者の承諾を得ていることを伝えて外廻りから調査を始めた。
入居者曰く『台風で屋根が飛ばされて、雨漏りして2階内部が濡れた。』 弊社発言「了解しました。中を見せて下さい。」
入居者曰く『中には病気の娘が寝ていて今日は都合が悪いからまたにして下さい。』
明日改めて伺う事として、突然伺った非礼を詫びて頭を下げて 小生はその場を引揚げて来た。 聞いてないよ~と思いながら、事務所に帰社し、契約者にその事 をTELにて連絡した。
驚愕の事実判明
契約者曰く『その家は誰にも貸していない。不動産屋にすら依頼もしていない。最近、電気代が掛かるから(口座振替)おかしいと思っていた。 今仕事で東京都内に住んでいるが、あくまでもそこは自宅である。別宅では無い。仕事の都合がついたら長崎に帰るつもりだった。 思えば、5年程帰ってない。』
翌日、早朝、現地に向かうと、そこはもぬけの殻であった。
自治会長に聞いたら、○○さん(オーナー)の遠縁の親戚と答えていたらしく、1年程家族(夫婦と小学生くらいの娘)で生活しており、 地域住民は誰も疑ってなかった。娘がなぜ小学校に行かないのか不思議ではあったとのたまう。
という事は、小生が会って、突然の訪問に謝罪した人は不法にその家に住んでいた事が判明した。
謝るんじゃなかった。
鍵が掛ってないその住宅は予想通り、家の中はゴミ屋敷と化していた。 ガスは使えなかったのか、家の中で七輪で火を使った形跡があった。 水道は幸か不幸か井戸水であり、電気さえ通電していればポンプが動いて水は使える。 内装ははっきり言ってもう、台風の被害なのか七輪の煤が付着したのかよく分からない。
写真を撮影して、保険会社経由で契約者に転送頂いた。
1週間後、契約者が長崎の当該建物に帰宅した。 令和3年2月24日
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