長崎市の廃業した大企業(世の中金である 関連逸話)
その企業は明治時代から続く老舗の油屋であった。 時代の流れに乗り、油から石炭,石炭から石油へと変革し、大成功。 平成の最後には銀行以外はすべての職種にその企業の名前はあった。 老舗の一流の油屋さんが他業種に進出して利益を上げる。 バブル経済の申し子そのものであった。 社内には背広を着た一流大学卒業の人々で溢れ、下請け企業に仕事を ほぼ丸投げし、利益を上げた。 職務が飽和状態になると社内の出世競争となる。 目立つため、そして話題作りの為には自社では無く、他社をいじめて 困らせる必要が出て来た。
取引先との業務委託を解除して、取引先(中小零細企業)を困らせる。 解除した側は社内的に辛口の怖い上司として社内評価が上がり、栄転する ものだという節が有る。 小さな取引先が何か問題を起こしたわけでは無く、取引が少ないからという理由で、切っていく。 なんだかんだと下請け企業にけちをつけて呼出し、他の人の前で叱責する。 社内ではあの課長には逆らえないやぁ~、上席の部長から見てもこの課長はなかなか真面目に仕事をしている御仁であると判断されると勘違いする。 その課長はもちろん部下へも厳しい、しかし女性社員には評判をよくする為 たまにお菓子やケーキを買ってくる。 仕事に厳しいが優しい上司という印象を刷り込む。 この部分は損害保険業界に酷似している。 大企業病の一種であるが、ヒューマンとしての常識の欠乏である。
時代は流れ、バブル経済が崩壊した。 多角経営が響き、その立派な100年以上の歴史の企業は倒産した。
この○○課長の現在は無職でハローワークに通う日々である。 一流大学を卒業して大企業に入社して25年、50歳近い御仁に仕事探しは きつい。 職種を選ばなければよいが、そのプライドが許さない。
よく自分の仕事にプライドを持ってやっていればOK等と言われるが 誤解を恐れずに申し上げると、『敗者の戯言』に過ぎない。 その状況から這い上がる事を目標にすることが大切である。 世が世なら……と発言なさる方々のその殆んどが現在苦しい状況である。 過去の栄光にしがみつかない。今、そして未来が大切である。 人が嫌がる仕事であってもその報酬が高いと納得するのが人間である。 残念ながら世の中『金』である。 どんな職種でも潤沢な年収の場合、人はちょぴり優しくなれる。
その課長は小生の知り合いでご近所に居住している。 その元課長が先日他界し、年金受給する年齢に至らず。
たまには真面目に、詩的に、私的に、事実、史実を記載した。
令和3年3月30日
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